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AJAXに注目--グーグルが最新ウェブアプリ開発に選んだ「旧技術」 - (page 2)

Paul Festa(CNET News.com)2005年04月11日 16時57分
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一番簡単なのは何か

 議論の1つは、結局のところJavaScriptや他のDHTML技術は、1つのアプリケーションの存在期間を通じて新システムよりも開発を簡単にしているのか、それともより複雑にしているのかということだ。

 他の方法の支持者のなかには、HTMLはハイパーテキスト文書の構築を目的に設計されたものなのに、インタラクティブなアプリケーションの開発に急ごしらえ的に使いまわされていると指摘する者もいる。そのため、開発上の困難や互換性の問題が増えたり、品質確認の作業がいっそう困難になったり、高レベルの組立て部品が存在しない、などの問題が生じると彼らは主張している。

 「GmailやGoogle Mapsのようなアプリケーションを構築するのは、本当に、本当に難しい」とMacromediaのプラットフォーム製品担当ゼネラルマネージャー、David Mendelsは言う。「Googleには非常に優秀な人材が集まっている--たとえば、同社が雇ったAdam BosworthはMicrosoft在籍時にDHMLを発明した人物だ。Googleの真似をできる企業などほとんどない」(Mendels)  1990年代に登場したウェブの技術が2005年になってようやく人気を得ている理由には、こうしたレベルの難しさが関係しているのかもしれないと、Burton GroupのアナリストPeter O'Kellyは述べている。同氏によると、これらの技術に対する新たな関心は「賢いアプローチが最近利用され始めたことや、ベースとなる技術をマスターするのがことのほか困難だったことなどによる」という。

 過去の技術を活用するアプローチを擁護しているのは、Googleだけではない。W3Cでは現状の技術を好む感情から内部で分裂が起こり、Web Hypertext Application Technology Working Group(WHAT-WG)という分派がW3Cの「Xforms」というウェブフォーム--ウェブベースアプリケーションの重要なコンポーネントの1つ--のビジョンに反対して、現在広く普及している様々なテクニックを標準化するため、独自の仕様草案を作成している。

 WHAT-WGには、Apple ComputerやOpera Software、Mozilla Foundationなど各ブラウザの開発元が参加している。ちなみに、JavaScriptを発明したのは、Mozillaのワーキンググループ代表であるBrendan Eichだ。WHAT-WGはまた、JavaScriptやHTML、CSS、W3CのDocument Object Model(DOM)などを組み合わせて、1つのウェブページの各部分でスクリプトを機能させるウェブアプリケーション仕様の開発も行っている。

 Microsoftは、プロプライエタリなウェブとWindowsのアプリケーションコーディングシステム「XAML/Avalon」の計画を進めているが、この計画が成功すれば標準の手法がないがしろにされるおそれがある。WHAT-WGは、こうした潜在的脅威に対応することなどを目的に昨年結成されたものだ。

 「Microsoftは、彼らが達成しようとしていることの概要を発表した。同社はマークアップ言語を用いてアプリケーションを構築できるようにすることを目指している」と、Opera SoftwareのCTO、Hakon Wium Lieは述べている。同氏はW3C諮問委員会の同社代表を務めており、WHAT-WGの創立者の1人でもある。「われわれは既存のウェブ言語を使って同じことができると考えた。また、AmazonやHotmailやGoogleの検索サービスなどのアプリケーションもこうした言語で書かれたものだ。ならば、そのための仕様があってもよいではないか」(Wium Lie)

 JavaScriptやHTMLを使う利点の1つは、Flash開発者や他のシステムのスペシャリストに比べ、経験を積んだ開発者の数が多いことだと支持者らは言う。Flashは広く普及しているものの、ウェブブラウザほど一般的ではない。また開発者のなかには、クライアントがFlash互換性のないファイアウォールに苛立っているという者もいる。

 また、様々なものを組み合わせて利用している開発者もいる。たとえば人気オンライン写真サイトのFlickrでは同じページ内の一部タスクにFlashを、別のタスクにJavaScriptを使用している。

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