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SBIの北尾氏、フジとライブドア問題に「大人の解決策ある」--ソフトバンクとの関係も語る - (page 2)

別井貴志(CNET Japan編集部)2005年03月24日 21時38分
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土足で入ってきた堀江君へ話をしてもいい

 しかし、ニッポン放送をめぐるライブドアとフジテレビの問題に話がおよぶと「あとになって我々が結果的にホワイトナイトと呼ばれる可能性がないわけではない」とも語り、「私には今回の問題を解決する大人の知恵がある」と言い切った。「野村證券時代から現在まで実際にM&Aをいくつも手がけてきており、私以上にM&Aに詳しい人は日本にはいないだろう。実際にやったこともないひとがテレビで偉そうにコメントしている」

 ライブドアの堀江貴文氏に対しては「テレビを見ていて感じるのは、他人の家に土足で入ってから『仲良くしてね』と言っているように映る。敵対的買収は好ましくない。米国でも10年前にいろいろ流行ったが、買収する側とされる側ともにそのほとんどが何も得ることがなかった」と不快感をあらわにした。

 そして「それでも、堀江君は村上さんのところと合わせて50%超を握っていることは事実で、あとはフジテレビさんとニッポン放送さんが考えればいいこと。私は関係ない……と言いたいところだが、縁ができたのでM&Aの専門家としてアドバイスをするかもしれない」と含みを残した。今回の問題の収拾については「基本的な考えではニッポン放送が上場廃止になるのはまずいと考えている。泥仕合が長期間続くのもまずい。私の方が先輩だが、私が持っている大人の解決策について堀江君と話をしてもいいと思っている」とまで語ったが、それを自ら率先してする考えは再度否定した。

 その大人の解決策については「(堀江氏やフジテレビ会長の日枝会長の)テレビ報道を見ていて、ぺらぺらしゃべると成るものも成らないことを痛感した。どうしてあんなにも聞かれたことに対してすべて答えるのか不思議だ」と詳細は口を閉じた。

ソフトバンクと親子関係を切った理由

 こうした一方で、今回のファンド設立について、ソフトバンク本体や孫正義氏の関与についても話があった。北尾氏は「ソフトバンクはまったく知らないし、まったく関係がないこと。今日一般に公表したあとで孫さんに電話をしたが、留守だったので説明もまだしていない」と、関与を何度もきっぱりと否定した。

 それには理由がある。SBIは3月15日に500億円を超える公募増資とそれに続く第三者割り当て増資を行った結果、ソフトバンクの完全子会社であるソフトバンク・ファイナンスが保有するSBIの持ち株比率は38.9%に下がって、持分法適用会社になった。つまり、「完全な親子関係ではなくなった」のだ。これについて、北尾氏と孫氏との不仲説などが取り沙汰されている中で、ソフトバンクが裏で何か手を引いているのではないかと勘ぐられている。

 北尾氏は続ける。「SBI設立から今日まで一度も事前に孫さんに相談したことはない。最初に資本金を全部出してくれただけであとはすべて任せてくれた度量の大きい人だ。私は彼を同志だと思っているし、彼もそう思っているだろう。今回の話も直接話してはいないが、以心伝心で彼に伝わる」

 そして、ソフトバンクと親子関係を切ったのは「2つの理由からだ」と言う。1つはソフトバンクグループにいると成長のための資金を捻出することが難しいためだ。ソフトバンクが過去3年間ADSLに対して投資を集中した結果業績が悪化する中で、銀行の借り入れはソフトバンクの業績悪化の影響を受けて難しく、社債の発行枠はすべてソフトバンクが使っている。さらに、格付けもソフトバンクに準じている。いままでは、投資した企業の投資リターンで資金を捻出してきたが、それも限界に近づいているため、機動的に資金調達をできるようにするために親子関係を切ったわけだ。

 もう1つ、ソフトバンクグループにいると制約を受けるのは「金融以外の事業を展開しづらいことだ」と言う。「これまで金融業界に限って展開してきたが、培ってきたノウハウを非金融業界にも活かして他分野にも進出し、一大企業グループを形成したいという壮大な夢を考え始めたのだ」との想いを語り、「同じグループのヤフーも決済で銀行分野に進出するなど金融分野に進出したではないか」と付け加えた。

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