サンフランシスコ発--Symantec最高経営責任者(CEO)のJohn Thompsonは米国時間7日、ストレージメーカーVeritasとの大型合併計画に関し、両社の統合に向けた第一段階についての発表を来週行うと語った。この発表では役員人事も明らかにされるという。
Thomas Weisel Partnersの昼食会にゲストスピーカーとして招かれたThompsonは、Veritasとの統合計画のタイミングについて概略を述べ、ライバルとなるMicrosoftのスパイウェア対策ソフトの開発計画を牽制した。
Symantecは、4月後半または5月上旬にVeritasとの135億ドルに上る合併を完了すると見込んでいるが、同社では来週から事業部門の人事構想について順次発表することになっている。このような一連の発表は3月半ばまで続くとThompsonは述べた。
Symantecとセキュリティ業界の他の企業が、来週のRSAセキュリティカンファレンスに向けて準備を整えるなか、ThompsonはMicrosoftが自社のスパイウェア対策製品の詳細を明らかにすることを期待していると述べた。
Microsoftは先月スパイウェア対策ソフトのベータ版をリリースしたが、それがスタンドアロンの製品になるのか、それともWindowsの一部として出されるのかについてはまだ発表していない。同社はまた最終版のリリース時期についても明言していない。
「目に見えない相手との競争はとてもやりづらい。今のところ、われわれが相手にしているのは、Microsoftの強力な広報部隊だけだ」(Thompson)
また同氏は、Symantecがコンピュータメーカー各社との関係を強化し、またMicrosoftや他のベンダーから無料でダウンロードするのではなく、製品を買いたくなるような一連の機能を提供することで、スパイウェア対策ソフトの市場でMicrosoftと競争する計画だと付け加えた。
Symantecは、第1四半期に個人ユーザーや企業向けのスパイウェア対策製品を提供する計画を進めているが、Thompsonはその価格や具体的な出荷時期については明らかにしなかった。
ただし、Symantecはすでにスパイウェア対策ソフトをあるコンピュータメーカーに提供しており、他のメーカーもすぐにこの動きに追随することになるとThompsonは語った。各コンピュータメーカーがSymantecのスパイウェア対策ソフトを自社製品に搭載した段階で、同社は個人ユーザーや企業にもこのソフトを発売するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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