道のりはすでに半ばまで
Krewellによると、IBMはノートPCへの970採用を目指し、ストレインドシリコンを可能な限り早急に製造ラインに取り入れようと積極的な努力を続けているという。
「今年半ばまでに何らかの動きがあることは十分考えられる。ただし、消費電力を40ワット近辺に持って行くことは難問だと思う。また、そこ(40ワット近辺)まで電力消費量が下がったとしても、Appleの美意識に合致した重量や性能、バッテリ寿命を実現するのは難しいだろう。現時点でG5がPowerBookに採用されていないのは、こうした問題があるからだ」(Krewell)
AppleはすでにG5チップを厚さ約5 cmのiMac G5に搭載していることから、PowerBook G5実現まであと半分のところまで達しているとの見方もできる。しかしAppleの幹部は、きょう体を設計する上で、残りの数センチが非常に難しいと慎重な構えを見せている。昨年8月に登場したiMac G5は、17インチPowerBookと比べてまだ約2倍の厚さがある、とAppleのGreg Joswiak(ハードウェアマーケティング担当バイスプレジデント)は述べている。
「PowerBookのきょう体でG5を冷却するほうがはるかに難しい」(Joswiak)
このようなことから、今年中にはAppleがPowerBook G5を投入してくるとの話が各方面から出る一方で、もう少し時間がかかるとの見方も出ている。Jupiter ResearchのアナリストMichael Gartenbergは、PowerBook G5が2005年中に出たら驚きだと述べている。
「PowerBook G5はいずれ登場するだろう。だが、多くの人が望むほど簡単には出てこない。AppleはPowerBookについて、携行時の外観や操作性全般を維持することにこだわっており、G5チップを箱に詰めて取っ手を付けただけでは済まないからだ」(Gartenberg)
「Appleは応急措置を施すのではなく、ユーザーの経験全体を徹底的に追求している」(Gartenberg)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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