Sun Microsystemsは米国時間13日、2004年12月締めの四半期決算を発表した。同四半期の利益は1900万ドル(1株当たり1セント)で、売上は再び減少に転じた。
Sunの売上は、2004年6月締めと9月締めの各四半期に2期連続で増加した。このことは、それまで3年間業績が悪化し続けていた同社にとって良い兆候であると見られていた。しかし、同社は12月26日締めの四半期の売上は、前年同期の28億9000万ドルより1.6%少ない28億4000万ドルとなった。
同社が同四半期に計上した純利益は1900万ドルで、一時費用や一時所得を含んだ場合の利益額は2800万ドルだった。同社は、前年同期に1株当たり4セントの損失を計上していたのに対し、同四半期の利益は1株当たり1セントで、Thompson/First Callがまとめたアナリストらの平均予想値と一致した。しかし、売上については平均29億3000万ドルの予想値が出されており、予測値を下回る結果となってしまった。
また同四半期には5200万ドルの現金収入があったことを受け、同社の現金および短期有価証券の残高は74億6000万ドルに増加した。
SunはJava Enterprise System(以下、JES)のサブスクリプション契約やサポート契約など、四半期毎の安定的な収入に期待できる長期契約の獲得に力を入れる構えだ。同社CFOのSteve McGowanはインタビューのなかで、Sunの全収入のうち35%がこのような長期契約によるものだと述べ、この数値を少なくとも67%まで引き上げたいと付け加えた。
JESの価格設定は、IBMのWebSphereなどの競合製品と比べてシンプルで手頃なものになっているが、その販売は決して順調に進んではない。JESの顧客数は依然として増加傾向にあるものの、そのペースは落ちてきている。同社は、6月締めの四半期にJESの新規契約を12万9000件獲得したのに対し、同四半期の新規契約数は4万2000件だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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