このiPod Shuffleというフラッシュメモリベースの新製品は、昨年初めに発売されたiPod miniの成功を受け、携帯音楽プレイヤー事業をもっと幅広い消費者層に拡大しようというApple最新の試みとなる。
Jobsは以前、機能の限られたオモチャだとしてフラッシュメモリベースの音楽プレイヤーを軽視したことがあった。しかし、フラッシュメモリの価格低下により、Appleは今後十分な機能を持つ製品を適正価格で販売できるようになる。
「フラッシュメモリ・プレイヤーの市場は、動物園のように雑然としている。膨大な数の製品がひしめき合っているが・・・どれも似たり寄ったりだ。どこもiPodのような使いやすさを目指しているが、ディスプレイがあまりにも小さく、インターフェースも実にひどいものだ」(Jobs)
Jobsは、低価格のハードディスク搭載モデルであるiPod miniを投入し、フラッシュベースの音楽プレイヤー市場を劇的に縮小させた張本人だ。「iPod miniは成功だった」と同氏は語ったが、しかしデジタル音楽入門者を低価格モデルで取り込むチャンスはまだ残っているという。「フラッシュ市場の大半を獲得したい」(Jobs)
Jobsはこのほかにも、iPod関連のニュースとして、Appleが同音楽プレイヤーを2004年第4四半期に450万台販売したこと や、MercedesやVolvo、日産などの自動車メーカー各社が、BMWに続いて新車にiPodアダプタを搭載することになったと発表した。
「デジタル音楽の時代は今始まったばかりだと考えている。来年にはかなり大きな進展が見られるだろう」(Jobs)
Jobsはさらに、iWorkについても正式に認めた。これはMacソフトウェア市場でMicrosoftのOfficeに対抗する新しいソフトウェアとなる。
この製品には、Appleが新たに開発したPageというワードプロセッサと、2年前に発表したプレゼンテーション用アプリのKeynoteのアップデート版が含まれている。
Jobsによると、iWorkの大きな長所の1つは他のApple製品と同じくMac OS Xとの統合性の高さだという。「iWorkは、OS Xの良さを引き出すために、われわれがイチからつくり出した製品だ」(Jobs)
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