どうやらIntelは、PC市場のほかのプレイヤーらとともに、明るいクリスマスを迎えられそうだ。
Intelは、第4四半期の売上予測を93〜95億ドルに上方修正した。同社は10月時点で、同四半期の売上が86〜92億ドルになると見積もっていた。
同社最高財務責任者(CFO)のAndy Bryantは、アナリストや投資家との電話会議のなかで、「全分野における需要が高まってきており、サーバやモバイル向け製品については、記録的な数字を達成できそうだ」と述べた。また同氏は、第4四半期の売上が第3四半期と比べて11%増加していることも付け加えた。同社では直近の5年間、第4四半期の売上が第3四半期より平均8%高かった。
売上予測の拡大は投資家から好感され、同社の株価は営業時間外取引で22.71ドルから24.27ドルへと上昇。同社の第3四半期の売上は予想されていたほど伸びず、利益に至ってはわずかながら予測を下回っていた。一方、ライバルのAdvanced Micro Devices(AMD)は同四半期に、PCプロセッサの市場シェアをわずかに拡大させていた。
Intelの売上拡大は、PCの販売が順調に伸びていることの証でもある。Intel製PCプロセッサの市場シェアは現在約85%。同社が行った異例の製品値下げは、売上増加にはあまり役立っていないようだ。同社は今年複数のプロジェクトでキャンセルまたは延期を余儀なくされたが、それにも関わらず売上は2年連続で2桁成長すると見られている。
さらにフラッシュメモリ事業も好調で、同社の市場シェアは第3四半期に4位から2位へと順位を上げた。一方、AMDの市場シェアは大幅に縮小している。
Intelは同じ会議の席上で粗利益率にも言及したが、予測値は以前とさほど変わらない。同社は今回、粗利益率が55〜57%になるとの見通しを示した。これまでの予測では粗利益率は56%だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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