「とりあえず順調」--サンとマイクロソフト、技術提携の進捗報告 - (page 2)

Martin LaMonica (CNET News.com)2004年12月02日 19時43分

 Webサービスプロトコルの分野では、SunとMicrosoftは新仕様開発を共同で指揮する意向も明らかにしている。同プロトコルは、マシンがIPで自動的に情報共有する手法を定義するもの。

 これまでは標準の提案をめぐって対立してきたSunとMicrosoftだが、両者の幹部らは、WS-Management、WS-Addressing、WS-Eventingなど、既にいくつかの仕様を共同で策定している点を指摘した。

 MicrosoftのAndrew Layman(分散システム/互換性担当ディレクター)は、「現時点の変化としては、両社に適した方法で策定と設計を共同で進めるべき標準の選択が、はるかに容易になったことが挙げられる」と語った。

 同氏は、Webサービスに関して仕様策定のプロセスから協力することが、両社の素早い互換製品開発に役立つとも語った。

 両社の幹部らは、SunによるMicrosoftのストレージプロトコルのサポートなど、共同作業が進むほかの分野にも言及した。また両社は、顧客がSun製品上で自社のアプリケーションをテストできるよう、ワシントン州レッドモンドにあるMicrosoftのキャンパスに「適性試験センター」を設置する計画だ。

 Papadopoulosは、SunとMicrosoftが互換性の実現に関して、まだ標準化団体が手を付けていない分野を探していることを示唆したが、ただしその詳細には触れなかった。

 「これが単なる標準化作業なら、自分もGatesもここまで関与しない。われわれの顧客からは、問題解決に向けたかなり具体的な要望があがってきている」(Papadopoulos)

 MicrosoftとSunの幹部は、今回の進捗報告で、意欲的な共同開発プロジェクトを並べた具体的なタイムベースを示す代わりに、当面の共同プロジェクトに焦点をあてることを選んだ。

 「われわれは非常に慎重になっている。何か発表があるときは、かなり大きな注目を集めるだろう。われわれは、それが確実に期待に応えられるようにしたいと考えている」とMicrosoftのLaymanは語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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