ニューハンプシャー州の共和党の大物が、ローテク版のサービス拒絶攻撃(DOS)を指揮した容疑で告訴された。
ウェブサーバにリクエストを集中させ、一時的にアクセス不能にしてしまうサービス拒絶攻撃(DoS)については、これまでWhitehouse.govからSCO Group、eBayまでありとあらゆるサイトがその被害に遭っている。
ブッシュ陣営の選挙参謀としてニューイングランドの責任者を務め、また前共和党全国委員会の地域責任者でもあったJames Tobinは、2002年11月の選挙で、5人の民主党候補の選挙事務所に対し、電話によるDoSの攻撃を仕掛けたとして告発されている。
連邦大陪審は米国時間1日に発表した起訴状のなかで、2002年の投票日に民主党事務所に何度も無言電話をかけ、電話を使用不能にすることで「通信妨害」を試みたとしてTobinを告発している。4枚におよぶこの起訴状には、投票を呼びかける取組みを邪魔する目的で、Tobinがマンチェスター消防協会の電話も狙ったと記されている。
Tobinは、「私に対してこのような訴えが起されたことを非常に残念に思う。私は、わが国の司法制度を大いに尊敬しており、自分の名誉を守るために戦うつもりだ」と、AP通信に送った声明のなかで述べている。
2002年の選挙の際に生じた「電話妨害」関連では、これまでにいくつかの申し立てが法廷で採り上げられたことがあった。だが、Tobinはこれに関与した容疑者のなかで一番の大物共和党員だ。このほかに、州の共和党前事務局長のChuck McGeeとコンサルタントのAllen Raymondが告訴されているが、両者はともに関連する起訴事実を認めている。
TobinとMcGeeは、妨害工作の資金として、GOP MarketplaceというRaymond所有の企業に1万5600ドルの小切手を渡したと、起訴状には記されている。GOP Marketplaceは、下請業者を雇い、投票日に何百本もの迷惑電話をかけて電話を使用不能にしたとされている。
なお、Tobinの有罪が確定した場合、最高5年の実刑が課される可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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