Cisco Systemsは同社のイーサネットスイッチ製品に、セキュリティの脅威から企業を守るための機能や、VoIPの信頼性を高める機能などを追加した。
Cisco Systemsは米国時間30日、同社のCatalyst製品に数多くの機能強化を加えたと発表した。このなかには、Catalyst 6500/4500スイッチに新たに加えられたSupervisor Enginesや、全製品に追加されたいくつかの新しい機能などがある。
新しい製品や機能拡張は、顧客が自社のネットワーク全体にセキュリティ機能や回復力を手軽に拡大できるよう考えられたもの。
「われわれは、通常ならもっと高価なコアスイッチに搭載されることの多い機能を、アクセスレイヤ向けのそれほど高くないスイッチに搭載した」とCiscoのJohn McCool(Gigabit switching部門バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャ)は述べている。
Ciscoはスイッチ製品のCatalyst 6500向けに、スイッチエンジンの新製品Supervisor Engine 32を発表している。秒間32Gビットの転送能力を持つSupervisor 32は、720Gbpsの転送能力を持つSupervisor Engine 720の技術をベースに開発された。この上位製品と同様に、Supervisor 32ではDoS(サービス拒否)攻撃保護のようなセキュリティ機能をハードウェアに内蔵している。
Supervisor 32ではまた、10ギガビット・イーサネット(10GbE)のアップリンク機能も提供される。同製品には2つのバージョンが用意され、1つは2ポートの10GbEポートを備えるもので販売価格は2万ドル、もう一方は8つの1GbEポートを備えるもので販売価格は1万5000ドルとなっている。なお、Supervisor 720の価格は約2万8000ドルからとなっている。
Ciscoはまた、Catalyst 4500向けのSupervisor Engineの新製品を発表しているが、これには10GbEアップリンクが追加されている。新製品のSupervisor Engine V-10GEでは、2つの10GbEポート、または4つの1GbEポートが提供される。両オプションとも、1万9995ドルの販売価格となっている。
これらの新製品に加え、Ciscoは同社の全スイッチ製品に新機能を追加した。これは、スイッチを確実に作動状態にしておくために考えられたもので、IP電話用の非常に重要な機能だ。 具体的には、同社はNon-stop ForwardingとStateful Switch Overと呼ばれる2つの新しいソフトウェア機能を同社のスイッチ製品に加えている。これらの拡張により、わずかな時間でのフェイルオーバー(処理の引き継ぎ)が可能となるため、たとえスイッチがダウンしても、音声通話が途切れることがなくなるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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