デル、消費者向けの出張サービスやサポートメニューを強化

John G. Spooner (CNET News.com)2004年10月29日 16時34分

 Dellがもうすぐあなたの家までやってくる。

 Dellは米国時間28日、家庭用PCやネットワーク、テレビなどのための出張サービスやサポートメニューの拡大を発表した。これは、同社の家電事業拡大に伴う動きだ。

 Dell Solutions Centerという取り組みを通して同社は、電話や出張による幅広いサポートを顧客に提供していく。メニューには、新しいコンピュータや周辺機器、ホームネットワークの設定、ウイルスやスパイウェアの駆除、テレビの設置などが含まれる。料金は、Dellヘルプデスクへのコールが1回あたり39ドル。また、最も価格が高いのがテレビの設置で699ドル。ほとんどのメニューが、1年間のヘルプデスクサービスとコンピュータ出張設置サービス込みで200ドル以内で提供される。

 Dellが消費者向けサービスを販売する狙いは3つ。新しく進出した家電事業の強化、既に類似の出張サービスを提供している他社からのシェア奪取、そして、サポートセンタにかかってくるコール数の削減だ。アナリストによると、各社は複雑なIT製品のセットアップに関するサポートを増やすことで、テクノロジーに弱い顧客からの返品を減らせると言う。こういった顧客は新しい機器のセットアップに手を焼いている可能性があるからだ。

 Dellの最近の家電事業強化と、今回の消費者向けサービス強化の背景には、今後は各家庭のデジタル化が進むだろうという同社の考えがある。消費者は、PCやテレビなどの家電製品をネットワークでつなぎ、機器同士でマルチメディアファイルを共有できるようにする方向に向かっているというのだ。一方、これらの製品のネットワーク接続などの設定の一部を手伝って欲しい、またはスパイウェアやウイルスから製品を守る支援をして欲しいと、顧客が考えている可能性があると同社幹部は言う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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