AMD、デスクトップ用の高性能チップを発表へ

John G. Spooner(CNET News.com)2004年10月18日 11時39分

 Advanced Micro Devices(AMD)が、ハイスピードPC用の新しいエンジンに点火する準備を進めている。

 同社は、年末商戦に合わせて投入されるゲーム用デスクトップや他のハイエンドPCの性能を引き上げる取り組みのなかで、今週Athlon 64 FX-55チップを発表する。AMDはこのチップと、主流デスクトップ向けプロセッサのなかで最高速となるAMD Athlon 64 4000+とを、米国時間19日に公開すると見られている。

 Athlon 64 FXやIntelのPentium 4 Extreme Editionなどのチップは、デスクトップ市場の頂点に位置し、主にゲーム用マシンに採用されている。これらのマシンには、最新のグラフィックカードや高性能のストレージシステムも搭載され、ゲームを最適な速度で楽しめるようになっている。2000ドルを優に超える場合も多いこれらのPCが大量に売れることはあまりないが、メーカーにとっても、またAMDやIntelにとっても、この市場はデスクトップPCビジネスのなかで最も利幅が大きい。

 さらに、高性能なゲームPCは、メーカー各社の平凡なデスクトップPCの評価さえも高めてくれる。これはちょうど、General MotorsがCorvetteを使ってセダンのイメージアップを図っているのと同じ手法だ。実際、15日にAMDのウェブサイトに掲載された情報によると、Athlon 64 FX-55の性能はAthlon 64 4000+に比べ、全体で8.7%上回っているという。

 高性能なカスタムPCは、長い間AlienwareやFalcon Northwestといった小規模なPCメーカーの得意分野だった。そして、過去にはこれらのメーカーがまずAthlon 64 FXチップなどを採用することが多かった。しかし最近では、Hewlett-Packard(HP)などの大手企業も独自のゲーム用PCマシンを発売するようになっている。

 一方Intelも、これまでと同様に、新しいAthlon 64 FXに対抗してPentium 4 Extreme Editionを投入する。同社は11月上旬にPentium 4/3.46GHz Extreme Editionを発表する。このチップは、クロックスピードが同3.4GHz版をやや上回るほか、キャッシュの容量が2Mバイトに増えており、さらに高速な1066MHzのフロントサイドバス(FSB)を採用する。ちなみに、通常版のPentium 4はメインキャッシュの容量が1Mバイトで、FSBは800MHzとなっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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