ゲーマー向けのPC専業メーカーであるAlienwareは、4GHzで動作するよう社内で改造したIntelのPentium 4プロセッサを搭載するデスクトップPCを発表した。
米国時間3日に発表された新製品「Area-51 ALX」は、オーバークロックによってプロセッサの動作速度を引き上げ、標準仕様のIntel Pentium 4チップを4GHzで動作させている。プロセッサのオーバークロックは過熱の原因になるため、同デスクトップにはAlienwareが考案した専用の水冷システムも搭載されている。
AlienwareのALXウェブサイトによると、4GHzのArea-51 ALXデスクトップは約4200ドルからという価格設定になっており、一般消費者には容易に手が出ない製品だ。しかしゲームプレイヤーなどのPCファンは、昔から最新かつ最速のハードウェアを入手するためなら投資を惜しまない。AlienwareやFalcon Northwestを含む多数のハイエンドPCメーカーは、このような背景から生まれてきた。
今回の発売により、ゲームマニアは4GHzチップ搭載マシンをいち早く利用できることになる。Intelは4GHzのPentium 4を今年中に発売すると発表していたが、先日になって2005年第1四半期まで発売を延期した。なお、現在最速のPentium 4は3.6GHz。
Alienwareではこのチップが高速であるため、新しいALXデスクトップは3Dゲーム、3Dコンテンツの制作、デジタルビデオといったマルチメディアアプリケーションに最適だとしている。同マシンはグラフィックスカードの帯域幅を大幅に高めるPCI Expressアーキテクチャも採用しており、最大4Gバイトのデュアルチャネルメモリも搭載可能。
最もベーシックなArea-51 ALXデスクトップには、Pentium 4/4GHzと水冷システムに加え、1GバイトのRAM、 書き込み対応CDドライブ、ATI TechnologyのRadeon X800グラフィックカード、1万回転の回転速度を誇るWestern Digital Raptorハードディスク(容量は74Gバイト)、そしてCreative Sound Blaster Audigy 2 ZS High Definitionサウンドカードが搭載されている。
このマシンに4GバイトのRAM、NvidiaのGeForce 6800 Ultraグラフィックカード、74GバイトのRaptorハードディスクを2台、そして書き込み対応DVDドライブを搭載すると価格は約5700ドルになる。
さらに、複数の大容量ハードディスクを追加したり、CPUをPentium 4 Extreme Editionプロセッサに変更すれば、ALX-Area 51の価格は数百ドル単位で簡単に上がっていくAlienwareでは、3.8GHzまでオーバークロックした同チップの自社バージョンも用意している。ちなみに、現在Intel最速のExtreme Editionは3.4GHzで動作するものだ。
しかし、PCファンのだれもがIntelチップを購入したいわけでもない。そのため、Advanced Micro Devices(AMD)のプロセッサを好む顧客向けに、AlienwareではAMDのAthlon 64 FX 53搭載で4500ドルからというAurora ALXデスクトップも販売している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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