Sun Microsystemsは、 Solaris向けのJava Desktop System(JDS) をひそかにリリースした。これは、Linuxの威光を自社のオペレーティングシステム(OS)にも利用しようという同社の計画における新たな1歩となる。
Java Desktop Systemは、オペレーティングシステムと、ハイレベルのソフトウェア類--たとえば、GNOMEユーザーインターフェース、Mozillaのウェブブラウザ、Microsoft Officeに対抗するStarOffice、Real Networksのメディアプレイヤーなど--、それにSunのJavaという3つの構成要素から成り立っている製品で、昨年これが登場した時には、NovellのSuSE Linuxで動くものしかなかった。
Sunは先週、Solaris 9をベースにしたJDSのバージョン2をリリースした。Sunの計画によると、次のバージョン3は今年末までに出されることになっている。Sunはこのバージョン3について、使い勝手がさらに向上するとしている。
JDSは12月末まで、コンピュータ1台あたり年間50ドルという特別価格でダウンロード販売される。
Linuxベンダー各社は、長年サーバ向けの同オープンソースOSを提供してきているが、最近ではLinuxを使ってMicrosoftの牙城であるデスクトップPCに直接攻勢をかけている。
Sunはしばらく前に、独自のUnix OSであるSolarisを、主にx86マシン向けのOSとして売り込み始めた。Solarisは現在、Red Hat Linuxを主な競合相手としており、同社では年末までにSolarisをオープンソース化する計画を進めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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