オープンソースソフトウェアの熱心な支持者たちが、Sun Microsystemsの低コストPCキャンペーンを盛り上げようと、独自のJava Desktop System(JDS)サポートサイトを立ち上げた。
米国時間12日にサービスを開始したJDShelp.orgは、ハウツーものの資料やユーザーフォーラム、ソフトウェアダウンロードリンクを集めたサイトだ。ソフトェア開発者Tom Adelsteinと共にJDShelp.orgのアイデアを思いついた共同設立者のSam Hiserによると、サイト開設の目的は、初心者ユーザー--特にSunのサービス契約を結んでいない個人や小規模な企業--がオープンソースソフトウェアを快適に使えるようにすることだという。HiserとAdelsteinはこのサイトを立ち上げるため、数人のオープンソース支持者を雇用した。
「ユーザーはおそらく、Linuxのことを知っているが使ったことがないという人々になるだろう。Linuxが何であるか分かっているが、技術面にはそれほど強くないような人々だ」とHiserは述べている。HiserはOpenOffice.orgの組織でも活動している。
SunはMicrosoft Windowsに代わる低コストな選択肢として、昨年JDSをリリースした。JDSソフトウェアパッケージには、オープンソースのLinuxオペレーティングシステム(OS)をベースに、生産性向上を目的としたSunのStarOfficeソフトウェアやさまざまなJavaベースのコンポーネントが含まれている。
Sunはこれまで、英国のAllied Irish Bankなどのように、何千台ものデスクトップを一度に交換しようとする大規模な組織を主なターゲットとしてきた。
しかしJDSはより小規模な組織、特に古いパソコンの寿命を伸ばしたいと考える人々にも人気があることが分かってきた。
こうしたユーザーに必要な支援を行うのは、オープンソースコミュニティの自由だとHiserは述べている。
「われわれはSunを批判するつもりはない。Sunはかなり大きな市場にアピールできるアプリケーションを持っている。だが、彼らは核心を捉えて、ターゲットとする市場を慎重に検討する必要がある」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス