Nokiaは、Land Roverの車載システムに携帯電話機能を統合した通信システムを開発した。
このシステムは「Personal Telephone Integration」という製品名で、「Discovery 3」や「Range Rover」などのLand Rover車向けに、Nokiaが特別に開発したもの。両社が6日明らかにしたところによると、米国、欧州、アジアで年内に導入される予定だという。
このシステムは、車内にある「中央インフォテインメントディスプレイ」から、携帯電話のアドレス帳にアクセスしたり、電話を受発信したり、テキストメッセージを管理できるよう設計されている。音声操作によるダイアルなどその他の機能は、ハンドルに装着したコントロールボタンを用いて実行する。
ネットワークへの接続は、Bluetoothか、有線の受話器ホルダー経由で行う。Nokiaによると、同社以外の端末メーカーがつくった電話機でもこのシステムを利用できるという。
ここ数年、IT企業は自社のエンターテインメント/通信端末を、最新の車に搭載するべく、自動車メーカー各社との提携を進めている。Apple ComputerはBMWと手を組み、iPodを車輌に統合すると発表した。また、MicrosoftとFiatも同様の取り組みを進めている。
だが、このような取り組みは、運転中の携帯電話の使用は危険だと見ている規制当局との衝突を招きかねない。米国の一部の州はすでに、ハンズフリーを含めて、運転中の携帯電話の使用を禁止している。
Nokiaの自動車製品マネージャ、Marcus Stahlは声明のなかで、「Land Rover向けに開発したこのシステムは、たとえば音声認識や無線接続といった今日の最先端技術をシームレスに統合することで、Land Roverの顧客の期待に答えることができると確信している」とコメントしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」