カリフォルニア州サンノゼ発--Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間5日、まもなく登場するデュアルコアOpteronのパフォーマンスについて詳細を発表し、現行のシングルコア・モデルに比べて30〜55%の速度向上が見られたことを明らかにした。
さらにAMDでは、デュアルコアのOpteronプロセッサが、現行のシングルコアOpteronと同じサイズになり、廃熱量も同程度になると述べた。このことから、新しいチップは既存のサーバにそのまま搭載できると、当地で開催中のFall Processor Forumで、Opteronアーキテクチャのマネージャを務めるKevin McGrathが語った。
デュアルコア・プロセッサとは、2つのプロセッサエンジンを同一のシリコン片上に搭載し、より多くの作業を処理できるようにしたものだが、この設計手法の変更はチップの製造プロセスが、さらに先進的なものに移った結果可能になった。新たな製造プロセスでは、一定のスペースにより多くの回路を詰め込める微細化技術を採用している。
AMDはOpteronで足場を固めており、デスクトップPC/ノートPC分野でのIntelとの対決を、サーバ分野にも持ち込もうとしている。Opteronは、Sun MicrosystemsやHewlett-Packard(HP)のサーバ、さらにはニッチな高性能コンピューティング向けのIBMマシンに採用されている。
IBMでは、2001年から同社のPower4でデュアルコアプロセッサへの取り組みを始めており、HPとSunは今年各々のプロセッサのデュアルコアバージョンをリリースした。だが、XeonやOpteronのようなサーバ向けx86プロセッサでデュアルコア版を用意するのは、AMDが初めてになると同社では考えている
「AMDは、デュアルコアのx86チップを投入する最初のメーカーになると見ている。このなかには、2006年半ばに登場予定の、1〜8wayサーバやワークステーション向けモデルも含まれる」とMcGrathは述べている。さらに、AMDではデスクトップPC向けのデュアルコアチップを2005年後半にリリースすることになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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