サンフランシスコ発--Advanced Micro Devices(AMD)は、大手企業からの受注やメーカーとの関係強化を通して、サーバ向け市場でのマーケットシェアを年末までに現状の約3倍まで拡大させたい考えだ。
AMDは、年末までにx86サーバ市場において10%のマーケットシェア獲得を目指す--サーバ/ワークステーション向けのマイクロプロセッサビジネスを担当するバイスプレジデントBen Williamsは米国時間3日、LinuxWorld Conference開催中に行われたインタビューでこう述べた。Williamsによると、これまで同社は、年末までにx86サーバ市場において6〜7%のシェアを獲得することを目標にしていたという。
第1四半期に同市場で出荷されたサーバのうち、AMDチップ搭載製品のシェアは3.5%だった。また、同市場向けに出荷されたプロセッサ全体のうち、6%がAMDのものだった。市場に出荷されたプロセッサの数と、そのメーカーのAMDチップ搭載サーバの出荷台数が一致しないのは、2つ以上のプロセッサを搭載するサーバがあるため。
現在販売されるサーバの約90%がx86サーバであるため、この目標が実現すれば、AMDはサーバ向けマイクロプロセッサを供給する市場第2位のメーカーになる。
同社の成長は、Opteronプロセッサの人気によるところが大きい。Williamsによると、旅行業界大手のSabreやVeriSignが同社のチップを搭載したサーバを導入したという。CIAをはじめとする様々な政府機関や中国のスーパーコンピュータ開発企業も、AMDのチップを採用している。
Opteronサーバには同チップを1〜2基搭載したものが多いが、最近では4ウェイシステムの人気も高まっている。台湾のマザーボードメーカーTyanは、同プロセッサを4基搭載可能なマザーボードを1000ドル以下の価格で販売し、4ウェイシステムの人気拡大を後押ししていると、Williamsはいう。90ナノメートルプロセスで製造されるOpteronチップは、今四半期中にリリースされる予定で、デュアルコアチップも来年の中頃にはメーカーに出荷される。
マーケットシェア獲得の目標を達成できるか否かは、サーバメーカー大手4社との関係をどれだけ強化できるかにかかっている。IBM、Hewlett-Packard(HP)、Sun Microsystems、Dellの4社が、全サーバの売上の70%を占めることは、Williamsも認めるところだ。AMDは、Dell以外の3社とは関係を築き上げているが、DellはまだAMDチップの試験中で、搭載製品の出荷は決定していない。
「Dellの顧客の間で(AMDのチップに対する)需要が高いことは、われわれも把握している。また、HPは第4四半期にブレードの製品ラインにOpteronを追加する予定だ」(Williams)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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