Cisco Systemsは米国時間28日、IP電話導入に関する契約をBank of Americaから獲得したと発表した。同行は、29の州とコロンビア特別区にある5800の事業拠点で18万台のCisco製IP電話を導入する予定だ。
Ciscoは今年7月にも、旅客機や軍用機を製造する米Boeingとの同様の契約を発表している。また今月初めには、米Ford Motorがミシガン州にある110のオフィスにCisco製IP電話5万台を導入する計画であると発表している。
Bank of Americaでは、今後3年にわたり3段階のフェーズに分けてIP電話を導入していく。同社では現在、システムの試験を実施しており、年末には終了する見込みだ。導入の第1フェーズは2005年初頭に開始されると、同行のネットワーク設計・戦略ディレクション部門でシニアバイスプレジデントを務めるCraig Hinkleyは述べている。
同行は、全体で362台の従来型電話交換機がCisco製のIP電話製品に入れ替わることになると見積もっている。システムインテグレータのElectronic Data Systemsが、Bank of Americaの新しい音声/データネットワークの構築を支援する。
今日、Ciscoは同分野の製品市場をリードする企業だと考えられている。同社では、これまでに350万台以上のIP電話を販売し、1営業日ごとに8000台の従来型電話をIP電話に置き換えてきたと、公式に発表している。
大規模な契約をいくつも取り付けているCiscoだが、すべての導入がスムーズにいっているわけではない。過去数年間に、Ciscoの顧客の何社かがシステム導入をキャンセルしている。
Merrill Lynchと米アラスカ州の両者は昨年、Cisco製機器を使ったVoIPシステム構築の契約をシステムインテグレータとの間でキャンセルしている。Merrill Lynchでは現在、CiscoとそのライバルであるAvayaの機器を混在させたシステムを導入している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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