調査会社のIDCは米国時間27日、2004年のPC出荷台数の予測値を上方修正した。修正後の最新予測で同社は、今年1億7650万台のPCが出荷されるだろうとしている。
同社の予測によると、今年のPC出荷台数は14.2%増加するという。修正前まで同社は、13.5%の増加を見込んでいた。
IDCによると、業務用PCの出荷台数が第2四半期に17.2%の伸びを示したことを受けて、今回の修正を行ったという。この成長率は、1999年中旬以来最高の数値となっている。
2004年後半の消費者向け市場における出荷台数は、9%の成長にとどまると同社では予測している。前年同期は20%の伸びを示していた。
IDCは、2004年の好調な伸びが将来も続くとは限らないと警告する。実際、同社は2005年の成長予測を0.2ポイント下方修正し、10.5%としている。また、同社はそれ以降の成長率については、1けた台にとどまると見ている。
IDCによると、このところ市場が堅調に成長している要因として、それ以前まで市場が抑制されていたことが挙げられるという。また同社は、市場が回復するにつれて成長率は鈍化していくと述べる。
また、西欧市場をはじめとする米国以外の地域における堅調な伸びが第2四半期の好結果を後押しした一方で、米国における成長率は予想を下回り1けた台にとどまったとの説明を同社では付け加えている。
それでも、米国市場では企業の需要が高く、2けたの成長が見込まれている。しかしIDCは、消費者市場における成長率については鈍化していくだろうと述べる。
欧州市場では、ユーロ高が成長の一因となっている。それでも全体の成長は、ノートPCの成長率が弱まることから今後数年間は減速すると同社はいう。日本では、企業が引き続き支出を控えていることと、他の製品がPCと競合することから、PC出荷台数は低い成長率のまま推移する見込みだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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