Piper Jaffrayが26日(米国時間)に発表した報告書によると、全世界のPC市場は、2004年と2005年の2年連続して2けた成長する見込みであるという。
Piper Jaffrayの予測では、2004年の全世界におけるPC出荷台数は1億7700万台になる見込みで、成長率は15%に達する可能性が高いという。2005年には、市場がさらに12%成長して、販売台数1億9700万台になりそうだと同社は述べる。Piper Jaffrayの定義では、PCにはデスクトップ、ノートパソコン、PCサーバが含まれる。
Piper Jaffrayのハードウェア担当アナリストLes Santiagoによると、成長を促す主な要因として、商品の低価格化と、企業システム老朽化による買い替え需要の増大、フランスやドイツ、英国などの主要ヨーロッパ諸国における景気復活が、挙げられるという。中国やインドでデスクトップの普及率が拡大したことも、成長を促進したもう1つの理由だろう。
市場調査会社のIDCとGartnerも、PCメーカー各社の業績は今後数年間、上向きになると予想している。IDCでは2004年のデスクトップ出荷台数を1億7210万台、Gartnerでは1億8700万台と予測している。
Piper Jaffrayでは、2004年のデスクトップ市場は前年と比べて12%、2005年は8%成長すると見込んでいる。
またPiper Jaffrayの予測によると、ノートパソコンとPCサーバ市場の成長率は、デスクトップを上回るという。ノートパソコンの出荷台数は2004年には前年比21%、2005年には20%増加すると、同社は述べている。一方、PCサーバの出荷台数は、2004年に前年比19%、2005年には18%増加するという。
今後2、3カ月の間に、米国企業が老朽化したマシンを手頃な価格の新モデルに買い換えるものと見込まれるため、米国企業のPC出費が増加するとPiper Jaffrayでは予想している。
Gartnerが先週発表した調査結果によると、現在使用されているPCのうち約1億台が、2004年に新しいPCに置き換えられるという。同社では、2005年にはさらに1億2000万台が新しいPCに置き換えられると予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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