ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は9月21日、プレイステーション2の小型機「SCPH-70000」を発表した。価格はオープンだが、2万円弱となる見込み。11月3日より販売を開始する。
SCPH-70000の基本性能は現行のプレイステーション 2と変わらないものの、体積が約4分の1、重さが約2分の1となった。また、ネットワークに接続するためのイーサネットポートを標準搭載している。部品点数は約1200点となり、プレイステーション2の約1600点から減少した。
新型のSCPH-70000(左)と現行のプレイステーション2。体積が約4分の1と小さくなっている |
初代プレイステーションと小型機のPSoneはこれまでに全世界で1億台以上を出荷している。「ここまでいくとは思わなかった。(プレイステーション事業を)始めてよかった」とソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEOの久夛良木健氏は話す。
プレイステーション2もすでに7300万台を出荷しており、「毎年、年末には出荷台数が大きく伸びている。今年の年末も期待できるだろう」(久夛良木氏)とした。
大きさは幅23cm、高さ2.8cm、奥行き15.2cm、重さは約900g。縦置きスタンドは別売りで、同スタンドの希望小売価格は1575円。HDDは搭載しない。
欧米でも発売される予定で、発売予定日は11月1日。価格は米国が149ドル、欧州が149ユーロとなっている。
PSPのGUIもクロスメディアバーを採用
PSPを手にするソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEOの久夛良木健氏 |
久夛良木氏は年末に発売される予定の携帯型ゲーム機PSPについても紹介した。グラフィックユーザーインターフェース(GUI)にはPSXで採用されたクロスメディアバー(XMB)を採用。IEEE 802.11bに対応し、アドホックで最大16台まで接続可能だという。「今までの携帯型ゲーム機とは次元が違う」(同氏)と自信を見せる。
現在までに60社のコンテンツメーカーが対応ソフトの提供を表明しており、コーエーの「真・三國無双(仮称)」やコナミコンピュータエンタテインメントジャパンの「METAL GEAR ACID」、SCEの「みんなのGOLFポータブル」など105タイトルのラインナップが決まっている。
発売日については、「ハードウェアの準備は整っている。ソフトがそろう時期を狙って出したい」(久夛良木氏)と話すにとどめ、具体的な日程は明らかにされなかった。9月24日から幕張メッセで開催される予定の東京ゲームショウ2004でPSPのデモ機を展示する予定で、価格についても「ユーザーの反応などを見て決めたい」(同氏)としている。
同社はまた、次世代プレイステーションのディスクフォーマットにBlu-rayを採用することを正式に発表した。来年のElectronic Entertainment Expo(E3)での展示に向け、開発を進めるとしている(詳細記事へ)。
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