Sun Microsystemsは来月、Javaアプリケーションサーバのハイエンドバージョンのベータテストを開始し、年内にはリリースする計画だ。
Sunの幹部は8月30日(米国時間)、同社製Java System Application Server 8のスタンダードおよびエンタープライズエディションのベータテストを約3週間後に開始すると発表した。 Java 2 Enterprise Edition (J2EE)とアプリケーションサーバを担当するプロダクトマネージャーのDennis MacNeilによると、ビジネスアプリケーションの稼動に利用されるこれらのアプリケーションサーバには、サーバ故障を防ぐ「ハイアベイラビリティ機能」が含まれているという。
スタンダードおよびエンタープライズエディションは年内に発売される、とMacNeilは述べる。Sunは昨年、J2EE標準に準拠したJavaアプリケーションサーバの簡素版無料エディションをリリースしている。
スタンダード、エンタープライズの両エディションは、性能が強化され、管理ツールが付属している。価格はそれぞれ1プロセッサあたり2000ドル、1万ドルになる、とMacNeilはいう。
このJava System Application Serverバージョン8は、「SunOne」という同社の旧Javaサーバを作り変えたものだ。競争の激しいJavaサーバソフトウェア市場でシェア拡大を図るSunにとって、バージョン8は重要な位置づけの製品となっている。
調査会社Gartnerによると、現在、Javaサーバソフトウェア分野で売上シェアが高いのはIBMとBEA Systemsだという。またOracleも、独自のJavaソフトウェアサーバスイートでシェアを伸ばしつつある。
J2EEおよびSunのアプリケーションサーバを担当するグループプロダクトマネージャーRick Schultzは「われわれは挑戦者であると考えるのが妥当だろう」と言う。
同社のアプリケーションサーバはアプリケーション開発者の間で採用される場合が特に増えていると、同社の幹部らは述べる。Sunは、アプリケーション開発で同社製のツールやJavaサーバを利用するプログラマに対して訴求力のある製品をつくる戦略に取り組んでいる。
Sunが一部スポンサーとなり、The Middleware Co.が実施した調査によると、最も多くのJavaプログラマが実際に「触ったことがある」のは、Sunの各種Javaアプリケーションサーバ用プログラムであることが明らかになったという。
またSunは、Javaアプリケーションサーバ上で稼働するアプリケーションを構築している独立系ソフトウェアメーカーにもアピールしようとしている。同社は25日、Borland Software、Compuware、Computer Associates International、Mercury Interactive、Quest Softwareの各社がSunのApplication Serve 8をサポートする準備をしていると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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