新しいiMacがオールインワン型になるという噂に、誰もが好感を持っているわけではない。コンピュータの熱狂的なファンによるサイトGizmodoでは、おしゃれな一体型の新商品よりも、安くて、シンプルな白い箱におさまった、モニター無しのG5でファンを驚かせて欲しいとAppleに注文をつけている。
先々週、同サイトには「家庭や学校でも一台あたり1000ドルでG5を導入できるよう、新しいiMacがモニター無しのシンプルな白い箱であったらと、心底願う。そうはならないことは分かってはいるが、夢を見ることは自由だ」という意見が掲載された。
Appleは、モデルチェンジのために、新しいiMacの開発に取り組んでいることを認めている。過去にも同社は、オールインワン型のコンピュータを検討したことがあるが、デザイン重視を理由にディスプレイとシステムを切り離してきた。同社は、独自に正しいと感じたタイミングで商品を発表してきたため、技術面を軽視する傾向にあった。
同社は今年7月に、現在のiMacを新しいバージョンに切り替えるための開発を進めていることを認めた。7月までに新商品を市場に投入する予定だったが、部品不足により計画が遅れている。その結果、旧iMacの在庫を十分確保しないまま、新商品の発売が何カ月も先延ばしになる事態となった。同社は、9月には新商品を発表すると述べている。
Appleが、フラットパネルディスプレイの背面に基盤を収容するデザインを採用するならば、それは、過去に一度却下したコンセプトを復活させることを意味する。初めてフラットパネルディスプレイを採用したiMacを開発した時、同社のデザイナーはディスプレイの背面にシステム部分を組み込むマシンを考えていた。
しかし、JobsおよびAppleは当時、デザインを優先させるため、ディスプレイとシステムを切り離すことを望み、そのアイデアを却下した。しかし、同社は、独自に正しいと判断したタイミングで、一度却下したアイディアを復活させることでも知られている。
なお、GatewayとIBMの両社は既に、フラットパネルディスプレイの背面にシステムを組み込んだ、オールインワン型のコンピュータを発売している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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