Microsoftは、ITプロフェッショナル向けに、自社で使用するソフトウェアとWindows XP Service Pack 2(SP2)との互換性をテストするための、セルフサービスキットをリリースした。
システム管理者やIT管理者らの間には、SP2を導入すると自社開発したアプリケーションが動かなくなる可能性に対する危惧が広まっており、SP2の導入を遅らせることにした企業もすでに複数出てきている。Microsoftでは、ユーザーのSP2導入を促し、またソフト開発者らの精神的な負担を減らそうと、このアプリケーション互換性テストガイドの提供を開始した。
このガイドは、管理者が「アプリケーションの互換性をテストし、問題があればそれを緩和」できるよう設計されたもので、MicrosoftのDownload Centerから入手できる。同ガイドは、あらゆる規模のネットワークに対応し、「Active Directory環境と同様にP2P環境にも対応」しているという。
100ページ以上もあるこのガイドは簡単には読める代物ではない。内容のほうはというと、SP2がWindows XPマシンを壊すのではないかとの混乱や、非互換性問題のテスト実施方法、問題が見つかった場合の修正方法など、さまざまな項目が網羅されている。また、このガイドにはSP2の導入方法に不安を感じる企業のために、可能性として考えられる2つの導入ロードマップも載っている。
Microsoftはこのガイドのなかで、次のような注意を促している。「ネットワーク環境のセキュリティを強化すると、正当なアプリケーションや機能でも期待通り動かなくなることがあり得る.....これまでよりも厳しいセキュリティの基準を満たすよう設計されていないアプリケーションでは、互換性に関して何らかの問題を生じるかもしれない」
このガイドには、XPの設定を変更し、アプリケーションが機能するようにする方法も載せられているが、「この手続きは、短期的には必要かもしれないが、決して推奨されるものではない。本来修正されるべきはオペレーティングシステムではなくアプリケーションであり、管理者が修正を終えた後は、セキュリティ設定は常に最高レベルに設定されるべきだというのが、Microsoftの方針だ」との但し書きが付されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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