IBMは米国時間24日、調査会社Gartnerから提供された第2四半期世界サーバ市場の統計データから、自社が前四半期に引き続き世界第1位だったことが明らかになったと発言した。同調査結果によると、第2四半期におけるIBMの売上が、世界市場の30.7%を占めたという。一方、売上高ベースで世界第2位だったHewlett-Packard(HP)は、出荷台数ベースでは自社が世界第1位だったと主張したほか、Linuxオペレーティングシステム搭載サーバなど「高成長」セグメントにおいては自社こそがリーダーだと述べている。
この2社の発表に先を越されたGartnerは、まだ統計データを公表していない。同社は、25日に第2四半期の統計データを発表する予定だ。
Gartnerが発表した今年第1四半期における世界サーバ市場の統計データでは、市場第1位のIBMが2位のHPとの間の差を広げ、3位のSun Microsystemsは僅差で4位のDellを押さえる結果となっていた。同四半期、Dellのサーバ売上高は24.8%増加した一方で、Sunの売上は12.5%減少している。また、HPは出荷台数を伸ばしたが、サーバ市場全体の成長には追いつかなかった。世界サーバ市場は第1四半期に9.3%成長し、市場規模は118億1000万ドルに達している。
IBMは24日、第2四半期にも第1四半期と同じ傾向が見られたと述べた。同社は声明文のなかで、「IBMとDellが力強い成長を見せる一方で、HPとSunが後退している。IBMとDellがHPとSunのシェアを圧迫するという構図は変わっていない」と述べた。
Sun、HP、Dellの各社にコメントを求めたが、即答は得られなかった。
だがHPは声明文を通して、Linuxサーバ分野では出荷台数と売上高の両方で自社が首位につけたと述べ、サーバ全体についても売上高ベースでは自社がIBMから首位の座を奪ったと付け加えている。また同社は、Linuxサーバの出荷台数や売上がそれぞれ42.1%、52.2%ずつ成長したと述べている。
そのほかにもHPは、第2四半期におけるWindowsサーバの出荷台数や売上が、世界第1位だったと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス