2003年の全世界のサーバ市場では、IBMがSun Microsystemsのシェアを奪って、自社のリードを広げ、特にUnixサーバ市場におけるシェア拡大が顕著だったことが、新たに発表された調査結果から明らかになった。
市場調査会社のGartnerが米国時間25日に明らかにしたところでは、IBMのサーバ売上高は2003年に前年比10%増の148億ドルとなり、市場全体が記録した5%の成長率を上回った。総額461億ドル規模のサーバ市場で、同社はシェアは1.7ポイント伸びて32%となった。
対照的に、サーバ売上高第3位のSunの売上高は15%減少して54億ドルとなり、シェアも2.8ポイント減の11.8%となった。売上第2位のHewlett-Packard(HP)は5%増の125億ドルだった。
Gartnerによると、第4位のDellは22%という最も高い成長率で40億ドルの売上高を記録し、2002年には7.2ポイントあったSunとの差を2003年には3.2ポイントまで縮めたという。
サーバ市場は現在かなり流動的な状況にある。Sunは、サーバ市場が急成長を遂げた1990年代後半に、どの競合他社よりも急速に成長したが、インターネットの熱狂が冷め、サーバの購入者が堅実になり、景気が後退すると、他社より急速にビジネスを失っていった。
IBMは、ネットブーム期の急成長にほとんどついていけなかったものの、自社のミスを認識し、Linuxオペレーティングシステム、IntelのXeonプロセッサ、そして自社のPowerプロセッサを採用するサーバを積極的に開発し始めた。このPowerプロセッサでは、主に自社版UnixであるAIXが動作する。
Unixサーバに関しては、第3位のIBMが売上高を13%伸ばし、41億ドルとした。第1位のSunの売上高は16%減の54億ドルで、第2位のHPの売上高は4%減の53億ドルだった。
Gartnerによると、Unixサーバ市場全体の売上は4%減の167億ドルで、一方Linuxサーバ市場は90%増の28億ドルだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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