調査会社のIDCによると、液晶ディスプレイ(LCD)チップ市場の規模は2004年の37億ドルから、2008年には70億ドルに倍増するという。
これを年間成長率に換算すると17%となるが、この売上の伸びは価格低下の影響で、出荷台数ベースの予想成長率29%よりも低くなっているという。
市場の成長は、TFT液晶ディスプレイへの強い需要に支えられる。この市場には、ドライバチップやコントローラ、LCD-TVコントローラ、さらには通常10インチ以上の大きさのLCDディスプレイに実装されるデジタル・ビジュアル・インターフェイス用チップなどが含まれる。
LCDの需要は世界中で伸びている。これは、端末メーカーがテレビやコンピュータの画面に、分厚いブラウン管の代わりに見栄えの良い液晶画面を使い始めたためだ。先日には、日立、松下電器、東芝の3社が、LCDの生産で提携を検討していることが報じられた。この動きは明らかに、LCDメーカーのシャープや他のアジア企業との競争を意識したものだ。
IDCの予測は、今年初めに別の調査会社iSuppliが出した予測より、はるかに低いものとなった。iSuppliの調査では、ディスプレイ用チップ市場は今年の47億ドルから2007年には97億ドルに急増すると予測していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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