Virgin Electronicsが新たに発表したMP3プレイヤーは、形こそ19世紀の懐中時計風だが、なかには21世紀のテクノロジーが詰め込まれている。
このプレイヤーではデータの保存容量よりもスタイルのほうが優先されたようだ。円形をした、半オンス(約14グラム)という軽さのこのプレイヤーの容量は128Mバイトで、約40曲しか楽曲を保存できない。約1000曲を保存できるApple ComputerのiPod miniと比べると、この数はきわめて少ない。ちなみに、通常のiPodではiPod miniの5倍から10倍もの曲を保存できる。
しかし、米国時間19日に発表されたVirginのこの製品は、価格もそれなりに手頃なものとなっている。Targetでは現在この製品を99.99ドルで販売しているが、これに対しiPod miniは249ドルだ。
Virgin Electronicsはこの日、本社所在地をニューヨークからシリコンバレーのど真ん中にあたるカリフォルニア州サンノゼに移転したことも発表した。この移転に合わせて、同社は新たに2人の経営幹部を任命したが、最高経営責任者(CEO)のGreg Woockとマーケティング担当シニアバイスプレジデントのJoe Sipherは2人とも、以前はHandspring(現在のPalmOne)で働いていた経験を持つ。WoockはデバイスメーカーのCreative Technologyで働いたこともある。一方、Sipherはその間もPalmに在籍していた。
Virgin Electronicsでは、使いやすさと顧客へのバリューに重点を置いて製品開発を進めていくと述べている。同社ではまず、さまざまな音楽プレイヤーの開発に取り組むが、これによりソニー、Dell、HPなどがひしめくこの分野で、こ れらの大手企業を相手に戦うことになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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