Microsoftは米国時間19日、メディアやエンターテインメント業界との関係強化を専門とする新しい部門を発足。
同社は、Media/Entertainment & Technology Convergence Groupという名の新部門を通じて、PCと他の電子機器の融合によって生じる、新しいビジネスチャンスを開拓したい考えだ。Microsoftによると、同社のホームエンタテインメント技術に関する取り組み--具体的には、新しいメディアポリシーや業界標準の策定に関する作業はすべて新部門に統合されていく予定だという。
メディアやエンターテインメントの分野は、同社がこれまで以上に有力なプレイヤーになろうと力を入れて取り組んでいる領域だ。この背景には、各種のデバイスがこれまでより複雑なものとなり、MicrosoftがこれまでPC向けに提供してきたような多機能のオペレーティングシステム(OS)を必要としているとの事情がある。現在まで、MicrosoftはMedia Center OSというメディアの取り扱いに特化したWindows XPの1バージョンを中心に大半の取り組みを集中させてきた。Media Centerには、特別に設計されたインターフェースが追加されており、PCに接続したテレビで写真や音楽、ビデオを簡単に観られるようになっている。
今年の初め、同社会長のBill Gatesは、未来の家庭用PCについて自らのアイデアを詳細に説明した。この説明のなかに出てきたリモコン付きのマシンはMedia Centerで動作し、内蔵の液晶画面で録画した番組を楽しめるというものだ。「Windows Home Concept」と呼ばれるこのPCは、インターネット電話、2つの高品位テレビ用チューナー、バイオメトリック認証によるセキュリティ機能をサポートするほか、ケーブルモデムを内蔵する。
Microsoftは、メディア大手のUniversal Television & Networks Group前会長Blair Westlakeを雇い入れ、同部門の運営にあたらせることを明らかにした。さらに、同部門の取り組みへのサポートを強化すべく、メディアコンサルティング会社Lieberfarb & Associateとの戦略提携を拡大したことも発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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