NEC、BIGLOBEを利用したネットマーケティング支援事業を開始

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年07月13日 19時33分

  NECは7月13日、企業のインターネットマーケティングを支援する「BIGLOBEビジネスサービス」を同日より開始すると発表した。同社のインターネットサービス「BIGLOBE」において培ってきたノウハウや顧客データベースなどを活用する。

  BIGLOBEの会員数は接続会員が419万人(うちブロードバンド接続会員は85万人)で、コンテンツのみを利用する付加価値サービス会員が1440万人(2004年3月末時点)。アクセス数は5月末時点で1日2516万ページビュー、ユニークユーザー数は月間1500万人という。

日本電気BIGLOBE事業本部執行役員の谷岸一善氏

  NECではISP事業の競争激化を受け、2000年度より映像コンテンツなどの付加価値サービスへBIGLOBEの比重を移している。日本電気 BIGLOBE事業本部 執行役員の谷岸一善氏によると、2003年度の付加価値サービスの売上高は前年に比べて32%増加し、全体の40%を占めるまでに成長したという。「この比率は業界でもトップクラスだ。近い将来付加価値サービスとISPの比率が逆転するのではないか」(谷岸氏)。売上高の金額については明らかにしていないが、BIGLOBE事業全体では前年比6%増となっている。

  今回発表したBIGLOBEビジネスサービスは、企業向けの付加価値サービスという位置づけだ。BIGLOBEで展開しているブロードバンドサービスやEコマース事業、モバイル事業などで得たノウハウをもとに、企業のネットマーケティングを支援する。

  具体的には、企業のマーケティング戦略支援や調査、プロモーション支援、サイト構築などを行う。またNECが提供するインターネットVPNやハウジング、Blogなどウェブビジネス基盤の提供、システムソリューションの提供などを行っていくという。

  これまでもNECでは一部の法人顧客を対象としてマーケティング支援事業を行ってきた。これまでとの違いについて日本電気 BIGLOBEビジネス事業部 事業部長の佐久間洋氏は「今までは個別対応だったが、今回はトータルソリューションとして体系化した」と説明。将来的にはネットワーク化したデジタル家電なども視野に入れた提案を行っていく考えだ。

  佐久間氏によると、企業向けの付加価値サービスの2003年度売上高は100億円前後という。2006年度にはこれを300億円にしたいとしている。

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