NECのインターネットサービス事業であるBIGLOBEは4月28日、アジア向け事業強化の一環として、国内コンテンツプロバイダの海外進出を支援するサービス「海外展開パートナーサービス」を始めると発表した。海外でのコンテンツ流通プラットフォームの提供、サイトの保守・運用、ローカライズ支援や課金代行など、海外事業展開に必要なサービスを一貫して提供することで、国内コンテンツプロバイダの海外進出を全面的にバックアップするという。サービスの提供は5月1日から始める予定。
BIGLOBEが提携している現地ISPと連携し、流通チャネルや課金・回収代行サービスを提供する。これにより国内のコンテンツプロバイダは、新たに現地でパートナーを探すことなく事業展開が可能になり、また現地ISPの認証・課金・回収のシステムを利用するため、料金の回収リスクも軽減できるという。このほか、現地ホスティングサービス、現地ISPとNECの現地法人が連携するアフターサービス、市場調査実施やプロモーション活動支援なども提供していく。
BIGLOBEでは、サービスの第一弾として、オスカープロモーションの有償コンテンツ配信サービスを支援する。これは、台湾の中華電信(Chunghwa Telecom)のインターネットサービス「HINET」とBIGLOBEが共同で開設したポータル「日本情報発信基地」上で展開する。
なお、日本情報発信基地は、哈日族(ハーリーズー)」に向けたポータルサイトである。台湾では、日本のテレビドラマ、タレント、ファッション、アニメなどを熱狂的に支持する人々のことを称してこう呼ぶ。BIGLOBEによると、この哈日現象は今、北京、シンガポール、香港、上海などにも広がりを見せているという。BIGLOBEでは、同サイトでアニメやゲームなどのブロードバンドコンテンツの展開支援を進め、同サイトで形成されるコミュニティを活用した広告事業/電子商取引事業を展開していく予定。2005年度末までには、アジア地域で約50億円以上の売上をあげる予定という。
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