IBMは、中規模企業を対象とする一連の新製品バンドルを発表し、パートナー拡大プログラムを一歩先に進めた。
同社は6日(米国時間)、中規模企業にIBM商品を再販するビジネスパートナー向けに、Expressシリーズ製品用の一連のテンプレートを発表した。これらは、ソフトウェア、ハードウェア、そしてインストールのための複数の提案を含んでおり、IBMによれば同社の再販業者にとって(システム構築の)ベースになるものとして考えられたという。
このバンドルには、銀行のウェブサイト用の共同作業用文書管理ツール、Eコマース用の分析アプリケーション、そしてIBMのiSeriesサーバ用のポータルソフトが含まれている。
IBMは、付加価値再販業者(VAR)や独立系ソフトウェアベンダー(ISV)など、IBMのインフラストラクチャーソフトウェアやハードウェアを使って顧客に納入するアプリケーションを構築するパートナー企業を増やそうとしており、このパッケージはその一環として出されたものだ。同社は昨年、従業員数100人から1000人規模の企業への、パートナー企業を通じた売上げを一気に押し上げるために、5億ドルの特別予算を割り当てていた。
IBMは現在、比較的小規模な企業への取り組み強化を加速させている。4月に発表された同社第1四半期の決算報告では、中小企業向けのビジネスは最も成長のはやいセグメントで、売上は前年同期比で15%も伸びたという。
IBMがパートナー企業を獲得するにあたっての最大の敵はMicrosoftだ。業界アナリストによると、Microsoftは数千社のアプリケーションプロバイダーを含む大規模なパートナーネットワークを持っているという。また小さな企業や大企業内の各部門は、代々同社が強さを発揮している顧客層だ。
IBMは先週、Microsoftのパートナー企業切り崩しを目的とした別のプログラムも発表していた。同社はISV向けの「業界ネットワーク」プログラムを拡大したが、これにより新たに保険業界や公官庁もその対象に含まれることになった。同プログラムは、今年に入って立ち上げられたもので、特定の業界を専門とするISV及びVAR向けにオンラインでマーケティング及び販売用リソースを提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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