IBMは中小企業向けに、スパムやウイルスが生産性の低下に及ぼす影響を軽減するための、新しいサービスを開始する。
同社は米国時間21日、「Desktop Management Services」スイートの提供開始を発表する予定だ。このスイートには、中央のサーバ上にあるアンチスパム/ウイルスソフトウェアを使って、IBMが顧客企業のスパムやウイルスに関する問題を、リモートから管理できるようにするサービスも含まれる。ソフトウェアは毎日更新され、またサーバは顧客の敷地内に設置される。このサービスの対象は従業員数100〜1000人規模の企業で、価格は1ユーザー当たり月額40ドルからとなる。Windows XPをサポートしていれば、どのハードウェアでもこのサービスを利用できる。
Burton GroupのアナリストFred Cohenは、同スイートの価格が非常に戦略的であると評価しており、、中小企業市場にアンチスパム/ウイルス機能を含むサービスを投入するのは、大手ベンダーのうちでもIBMが初めてだと付け加えた。
「対応が簡単でないことから、これまで大手企業はこの市場セグメントを敬遠してきていた。企業の規模が小さければ、従業員の数も少なく、それだけ売上にもつながりにくい...また営業対象として見たときの文化も異なる」(Cohen)
Cohenは、このセグメントに焦点を当てることは理にかなっていると付け加えた。中小企業も大企業と同じようにスパムやウイルスの問題に直面している。しかし、IT資源をこれらの対応に割くことができない、あるいは割きたくないと考える企業が大半を占める。
IBMのデスクトップサービス担当ディレクターDale Moeglingは、ツールやソフトウェアだけでは、顧客ニーズに十分対応できないという。
「ウイルスやスパムと同様に、アプリケーションは常に更新されている。だから、適切なアプリケーションの管理や(アップデートの)インストールをしようと思ったら、そのためのサービスが必要になる」(Moegling)
同サービスを通してIBMは、顧客企業のネットワークの監視やソフトウェアイメージのバックアップ、ウイルスのスキャンと検出、パッチとソフトウェアの更新などの作業をリモートから行うことになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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