ACCESSは7月7日、情報家電向けブラウザの新版、NetFront v3.2を発表した。さらに、同社は同ブラウザ向けの開発キットNetFront SDK v3.2にの概要も明らかにした。
NetFrontは、PDAや携帯電話といった機器向けの組み込み用ブラウザソフトウェア。ウェブページのコンテンツダウンロードと表示を同時に行うRapid-Render機能を搭載し、モバイル機器によるサイト表示を高速化した。ダウンロードの早い段階でHTMLテキストとハイパーリンクを、次に画像やテーブルなどを表示することで、「ユーザーは瞬時に閲覧/操作を開始できる」(同社)
右から左に向かってテキストを表示できるRtoL Rendering機能により、アラビア語やヘブライ語などの閲覧が行えるようになった。また、プッシュ式/プル式のコンテンツ、携帯メニュー、サービスの配信を可能とするユーザーインターフェースNetFront Dynamic Menuを導入しており、配信されたメニューなどと端末側のアプリケーションを完全に統合できるという。
同時に提供を開始するNetFront SDK v3.2は、NetFront v3.2を移植/改造するための開発キット。テンプレートUIや各種パーツ、機能を選ぶことで、「セットトップボックスなどのスピーディな開発/カスタマイズが可能になる」(同社)。テンプレートUIは、セットトップボックス、PDA、キヨスク端末、テレビなど複数の解像度に対応したものがあらかじめ用意されている。ITRON 、Linux GTK+、Linux Qt/Embedded向けのパッケージが用意されている。
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