Nortel Networksは、同社の会計処理に関する社内調査の結果を受けて、最高経営責任者(CEO)と幹部2名を解雇し、経営陣の入れ替えを行った。
通信機器メーカーのNortelは28日(米国時間)、CEOのFrank Dunn、最高財務責任者(CFO)のDouglas Beatty、経理担当責任者のMichael Golloglyを解雇したと発表した。BeattyとGolloglyは3月15日から有休扱いとされていた。
「Nortel取締役会のとった行動は、会計報告の説明責任に関するものだ」と同社取締役会議長のLynton Wilsonは、アナリストとの電話会議で述べた。「取締役会は、今回の行動が自社の経営陣に対する信頼を回復するうえで重要なステップになると確信している」(Wilson)
Dunnと幹部2名の解雇の原因として不正な経理操作があったかとの問いに対して、Wilsonはコメントできないと述べた。「現在、調査が進行中のため、詳細を語るのは不適切だ」とWilsonは付け加えた。
Dunnは、1976年に新卒でNortel(当時のNorthern Electric)に入社し、社内のさまざまな職務を経験してキャリアを積んだ。1999年には同社CFOに任命され、その2年後にCEOになった。
「Frank Dunnの解雇は、難しい決断だった」とWilson。「彼は28年もの長きに渡り当社に尽くしてきた。彼は非常に熱心に働き、いつくかの事柄で大きな成功も収めた」(Wilson)
Dunnに替わって、新しく社長兼CEOに任命されたのは、2002年よりNortel取締役会メンバーを務めるWilliam Owens。同氏は、過去に衛星通信企業TeledesicのCEOを務め、米軍では第2の地位に就いていたこともある人物だ。
またCFOを代行してきたWilliam Kerrと、3月15日付けで経理担当責任者として起用されたMaryAnne Pahapillが、それぞれの役職に正式に就任する。
同取締役会はまた、調査対象期間中に経理を担当していた別の幹部4名も、調査継続中は有休扱いにすると発表した。
今回の経営陣の大刷新は、会計処理に関する社内調査を受けて行われた。同社は、約9億ドルの負債について計上する時期を前倒しして不正確に記録、または適切な期に正確な発表をしなかったことに気付き、内部監査委員会が社内経理の調査に着手していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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