日本IBMは、自動車部品メーカーのカルソニックカンセイ(CK)にメインフレームサーバIBM eServer zSeries 990を納入した。日本IBMが4月19日に明らかにしたもの。z990は、日本IBMのサーバのなかで最上位に相当する製品。CKは、従来のホストシステム環境で利用していた基幹システムを新システム上のLinux環境に移行し、アプリケーションとデータベースを統合する。
新システムは、CKの社内外に蓄積されたさまざまな情報を分析してレポートを出力し、経営判断に役立つデータを提供するという。さらに、戦略的なサプライチェーンの構築から需要予測、生産計画、製品出荷までのすべてをシームレスに統合することも予定している。Linux環境への移行にあたり、CKはドイツSAPのERPソフトウェアR/3をベースにシステム構築を行う。
z990は、最大32個のプロセッサを対称型マルチプロセッシング(SMP)構成で搭載することで、演算速度9000MIPSを出せるという。なお、CKが構築するシステムは、当初11プロセッサ、最終的には20プロセッサ構成(約6000MIPS)とする予定。z990は仮想マシンや論理パーティション技術にも対応しており、CKはR/3などの業務アプリケーションをLinux上で、データベースのDB2 UDBなどをz/OS上で動かす。
CKでは、2004年10月から中国および国内で新システムの本格稼働を開始し、2005年以降北米とヨーロッパで順次運用を始める。
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