OracleとDellは現在、DellのサーバにOracleのデータベースソフトウェアをバンドルして販売する提携を結んでいる。両社はこの提携をさらに発展させる見込みだ。
Dell最高経営責任者(CEO)Michael DellとOracle CEOのLarry Ellisonが6日(米国時間)に共同記者会見を開く予定だ。DellとOracleは、Dellの2プロセッササーバにOracleのデータベースクラスタソフトウェアを組み合わせた新バンドル製品をリリースするのではないかと、業界アナリストらは推測している。
両社は約1年前に、Oracleの9iデータベースクラスタソフトウェアをLinuxが稼働するDellの2プロセッサPowerEdge 2650サーバにインストールする契約を発表した。Oracleは今年2月に、Oracle 10gというデータベースの新版をリリースしている。
DellとOracleは比較的コストの低いサーバでクラスタを構成することにより、データベースの性能を高速化しようとしている、とアナリストらは述べている。企業がトランザクションを実行するデータベースシステムの処理能力を向上させる必要がある場合、従来ならば、安価なマシンを多数つなげるのではなく、より高価なサーバを1台購入するのが普通だった。
Dellは昨年、8プロセッサのハイエンドサーバシリーズの計画を中止し、1プロセッサおよび2プロセッサのサーバの販売を継続している。1プロセッサや2プロセッサのサーバは、広く入手可能なのでごく一般的な製品として扱われている。
Oracleは、特にLinuxオペレーティングシステムでの利用向けに、Oracle 10gデータベースのクラスタリング機能や「グリッド」機能を売り込んでいる。Oracle 10gは、従来バージョンのデータベースが備えていたクラスタリング機能を強化して、複数のサーバをグリッド接続し、多数のマシンの間で処理能力を分配する機能を拡張した。Oracle 10g Standard Editionは、2プロセッササーバでしか稼働しない。
両社は昨年提携を発表して以来、一般サーバでのデータベースクラスタの利用を推進してきた。しかし多くの顧客、とりわけDellやOracleがターゲットとしている中規模の企業は、まだクラスタデータベースサーバを利用した経験がないとリサーチ会社Illuminataのアナリスト、Jonathan Euniceは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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