電子情報技術産業協会(JEITA)は3月24日、佐々木元会長(NEC会長)の定例会見を開催した。佐々木会長は、今年5月で同協会会長の任期が終了するため、今回が最後の定例会見になる。
佐々木会長は、「景気が回復した最大の要因はデジタル家電」と述べ、「今年8月のアテネオリンピックにより、デジタル家電の需要が増加するのにともない、半導体などの部品が大幅に拡大する」と予測。さらに、「デジタルの需要増は04年末まで確実に続くだろう」と明るい見通しを示した。
大手電機メーカーでは業績が回復しているものの、リストラ効果によるコスト削減で利益を確保している段階であることについては、「各社それぞれが構造改革を行い、最適な形をとっているといえる」と強調。デジタル家電の成長がパソコン市場に影響をもたらすかどうかについては、「これまでパソコンは、エレクトロニクス産業を支えてきた商材であり、見合った市場規模で維持するのではないか」と見ている。
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