ロームは3月2日、次世代拡張用バスとして開発が進んでいるPCI-Expressバス対応Express Card用のパワーマネージメントスイッチ「BD4153FV/EFV」を開発したと発表した。同社によれば、業界初の開発となる。3月からサンプル出荷(サンプル価格500円)を開始、10月から月産30万個の量産を目標としている。
PCI-Expressバスは、シリアル方式を採用し、AGPバスやPCIバスを上回る最大8GB/秒(x16)の高速伝送を実現できる。PCカードも現行のPCMCIA対応品に代わり、PCI-Express対応のExpress Cardの開発が進められていた。
今回開発されたパワーマネージメントスイッチは、業界で初めてカードコントローラからの信号なしにIC単独でカードの有無を検出し、内蔵パワースイッチの制御を行う機能を搭載した。内蔵のパワースイッチは、独自のCMOSプロセスの採用し、35mΩ(3.3V系)と42mΩ(1.5V系)の低ON抵抗化を実現した。
BD4153FV/EFVの主な特長として、パワースイッチにソフトスタート機能搭載、出力ディスチャージ用FET内蔵、イネーブル機能内蔵などが挙げられる。ロームでは今後、PC分野に加え、デジタル家電機器分野においても、パワーマネージメントICのラインアップを強化する方針だ。
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