Microsoftは22日(米国時間)、顧客企業向けのカンファレンス「Convergence 2004」の開催にあわせ、数多くのビジネスアプリケーションやサービスのアップデートを発表した。
このアップデートのなかには、Microsoft Business Networkへの新機能の追加も含まれている。同サービスは、Microsoftが昨年リリースした契約者向けのソフトウェアのホスティングサービスで、企業間で製品の出荷リストや在庫の最新情報をはじめとする情報を交換するためのもの。
同社によると、このサービスではEDI(Electronic Data Interchange)形式の文書を処理できるという。EDIは、ビジネス文書の内容を記述する書式で、XML(Extensible Markup Languag)の前身として広く利用されてきたものだ。
また、Microsoftは声明の中で、Inovisというソフトウェアベンダと提携し、EDI形式の文書をXML形式に変換するシステムを共同開発したと述べた。InovisのCEO(最高経営責任者)であるIlaria Derrは、「我々の使命は、Microsoft Business Solutionsとともに、現在使用している技術や通信インフラの違いに関わらず、中小企業が取引先のニーズへ対応するのを支援することだ」と述べている。
フロリダ州オーランドで24日まで開催されるこのConvergence 2004では、同社の顧客管理ソフト「Microsoft CRM」に、携帯端末から売上情報にアクセスできる機能が追加されたことも発表された。この新バージョンは今年の夏にリリースされる予定で、Outlook ExtensionのMicrosoft CRM Salesを利用して、Microsoft Pocket PC OS搭載のハンドヘルド機に保存されている情報と同期をとれるようになる。
さらに、Microsoftは会計ソフト「Great Plains」の新しいバージョンも発表した。7月にリリースされる予定のGreat Plains Version 8.0では、インターフェイスが改訂されてMicrosoft Officeに似たものになり、なたOfficeの各アプリケーションとの新たな連携機能も含まれている。
同社はまた、ERPソフト「Navision」の最新バージョンも発表する予定だ。10月にリリース予定のNavision 4.0には、企業が素早く簡単に同製品をカスタマイズできるようにする拡張機能が追加されると見られている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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