XML第一人者のTim Brayが、Sun Microsystemsのソフトウェア部門に参加し、XMLベースのシンジケーション技術や先進の検索技術の研究に取り組むという。
Sunのソフトウェア部門のテクニカルディレクターとして迎えられたBrayは、RSS(Really Simple Syndication)フォーマットに基づくブログ用ソフトウェアやコンテンツシンジケーション機能をSunのソフトウェア製品に取り入れたいと語った。
「Sunには、ブログやシンジケーション分野全体にとても興味を持っている重要人物が何人かいる。またRSS、XMLや先進の検索技術の接点を中心とする次世代テクノロジーに対するビジョンがある」と、Brayはコメントした。
XML共同開発者の1人であるBrayは、求職活動の最中に、今後直属の上司となるSunのソフトウェア部門技術最高責任者(CTO)のJohn Fowlerと出会い、新しい仕事を得たという。Brayは米国時間15日から新しいポジションで仕事を始めた。
Brayは、どのSun製品に対しても直接的な責任は負わないが、検索分野やシンジケーション分野における自らの研究成果の恩恵を受けるのは、おそらくJava Desktop Systemになるだろうと述べた。Java Desktop Systemは、LinuxやOpenOffice.orgを含むSunのデスクトップ向けオープンソースソフトウェアだ。
「Sunのなかには、ブログやシンジケーションに関して、Java Desktop Systemが一流であるべきだが、実際にはそうなっていないという感覚がある」とBrayは述べた。
シンジケーションフォーマットに関する議論に活発に参加してきたBrayは、一般的にRSSフォーマットの権威者とみなされているDave Winerが推すRSSを、いずれかのインターネット標準化団体の管轄下に置くべきだという提案について、次のようにコメントした。「RSSが何らかのプロセスを通じて正式に承認されることは、みんなのためになるし、誰も損をしないはずだ」(Bray)
RSSの支援者たちは「Atom」という競合するフォーマットの進展を注意深く見守っている。IBMエンジニアのSam Rubyが開発の先頭に立ち、Googleが所有するBloggerから後押しを受ける同フォーマットは、現在IETF(Internet Engineering Task Force)で標準化の手続きが進められている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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