IBM、インテルの64ビットチップを積極支持--HP、デルも採用表明

Stephen Shankland(CNET News.com)2004年02月18日 18時24分
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 サンフランシスコ発--IBMは、Intelが新たに発表した64ビットベースのXeonプロセッサを積極的に支持し、自社の次世代サーバに搭載するチップセットではIntelの新64ビットチップをサポートしたい考えだ。

 「我々はすでに、Xeon拡張機能を利用可能なチップセットを用意している」と、IBMのIntelサーバ製品を担当するCTO(最高技術責任者)のTom Bradicichは、Intel Developer Forum(IDF)でのインタビューのなかでそう語った。この64ビットサポートは、2005年に登場予定のEnterprise X Architecture(EXA)3チップセットで行われることになると、同氏は述べている。

 チップセットとは、メモリや、ストレージ、ネットワークといったサブシステム群とプロセッサ同士を接続する、非常に重要なコンポーネントである。2005年に登場予定のIBMのEXA3チップセットでは、サーバに最大64基のXeonプロセッサを搭載可能になると、Brandicichは1月に話していた。

 Intelで最初の64ビット対応Xeon(コード名:「Nocona」)は、デュアルプロセッサシステム向けに2004年第2四半期に登場する。IBMのEXA3チップセットは、4基以上のプロセッサをサポートする、さらに強力な「Potomac」チップを想定したもので、同プロセッサもまた2005年に登場予定となっている。

 Intel CEO(最高経営責任者)のCraig Barrettは2月17日、事前の予想どおり、64ビット Xeonを発表した。この技術は、Intelにとって大きな転換点となる。32/64ビットチップを出すことで、Intelは32ビットチップに課せられた4GBというメモリ容量の壁を破り、ライバルのAdvanced Micro Devices(AMD)が出す64ビットx86プロセッサ「Opteron」に追いつき、また自社のハイエンドの64ビットプロセッサ「 Itanium」に圧力をかけ、さらにOpteronと直接競合できる自由を手に入れられる。

 IBMはItaniumもサポートしているが、ただしこの場合x86向けソフトウェアは低速なエミュレーションモードでしか動作しないことから、同社ではXeonのほうがより重要だと考えている。

 「顧客の要求と独立系ソフトウェアベンダの投資の組み合わせが、Xeonの成功を強く形作ると信じている」(Bradicich)

 IBMはまた、Potomacで複数の新機能が登場すると予想している。Potomacでは、処理性能の向上に加え、信頼性やセキュリティも強化されると、Bradicichは語った。

 IBMのEXA3チップセットは、より高速なDDR2メモリインターフェースや、帯域幅の広い64ビットメモリバス、プロセッサ同士の内部通信機能などを含む、64ビットXeonの特性に合わせて最適化されていると、Bradicichは説明した。

 今日使用されている第1世代のDDRメモリと比べて、DDR2では同条件で消費電力が30%削減できると、Bradicichは説明する。これは特にブレードサーバにおいては重要な点だ。ブレードサーバでは筐体内部の空間がとれず、電力消費から発生する排熱が大きな問題となるためだ。

 DDR2メモリモジュールもまた、以前はマザーボード上で離れて配置されていたいくつかの装置を組み合わせることから、コンピュータの構築が容易になると、Bradicichは付け加えた。

他のサーバメーカーからも新Xeonに賛同の声

 Itaniumをサーバ製品ラインに加えることは、サーバメーカーにとっては一大事である。だが、それに比べると64ビットXeonの採用はかなり簡単に進みそうだ。それが、Intelの次世代サーバチップで、既存のサーバソフトウェアをそのまま走らせられるいうのがその理由で、実際にいくつかのサーバメーカーはすでに新チップのサポートを表明している。

 Hewlett-Packard(HP)は、IntelがNoconaをリリースした後、第2四半期にもIntelの64ビットテクノロジーを搭載したサーバを出荷する計画だと、同社広報のTim Willefordは述べている。

 HPのこの発表は注目に値する。なぜなら同社はItaniumアーキテクチャの共同開発者であり、同社のPA-RISCの代替チップとしてItaniumを強く推していたからだ。同時に、HPはAMDのOpteronを使ったサーバ販売も計画していると、情報筋は述べている。

 ハイエンドのマルチプロセッサ搭載Xeonサーバを販売して利益を上げようと考えているIBMのように、Unisysもまた、IntelがNoconaを出荷後すぐに、同プロセッサ搭載したサーバの販売を開始すると語った。Xeonに64ビット拡張機能が盛り込まれれば、UnisysはAMDのOpteronに対抗する手段を手にすることになる。

「我が社の企業顧客は、明らかにミッションクリティカルな業務にIntelの技術を求めており、UnisysはIntelと同社の技術を支持する」と同社関係者は声明の中で述べている。

 Dellは、2004年中頃にNoconaベースのサーバを出荷する計画だと、同社広報のWendy Gieverは語った。

 ようやく最近になって自社の製品ラインにx86チップを採用したばかりで、しかもOpteronを積極的に支持することでアドバンテージを得たいと考えているSun Microsystemsは、本件に関するコメントを断った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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