Intelは、パソコンメーカーがノートPC製品で最新のWi-Fi標準を利用できるよう、Centrinoチップバンドル用のWi-Fiコンポーネントを新たに追加した。
Intelは予想通り15日(米国時間)に、Intel Pro/Wireless 2200BG部品をPCメーカー向けに大量出荷する予定だと発表した。同社は昨年末、PCメーカー向けにこのサンプルを出荷していた。このコンポーネントを使うことで、Centrinoを採用したPCは、802.11bと802.11gのどちらのネットワークにも接続できるようになる。
Intelは、他社との差別化をはかり、同社チップに機能を追加する方法を模索しつづけるなかで、Wi-FiネットワークとCentrinoパッケージに大きな期待を寄せている。このIntel Pro/Wireless 2200BGコンポーネントで、Intelや提携パソコンメーカーは、Wi-Fi市場で最も人気の高いセグメントに参加できるようになる。802.11g標準採用製品のセグメントは、Intelが今まで参加していなかった分野だ。
「Wi-FiはノートPCから携帯端末まで、さまざまな製品に影響を与えている。Centrinoは、真に統合されたソリューションを実現する唯一の方法を提供する」と、Intelのバイスプレジデント、Jim Johnsonは述べている。
802.11g標準を採用した製品は、同標準が昨年承認されて以来、802.11b標準とそれに対応した機器がもたらした勢いに乗っており、市場は2倍以上に成長している。
Intelによると、IntelのCentrino技術に最初に802.11gコンポーネントを追加するメーカーは富士通、松下電器、NEC、ソニー、東芝などで、他のメーカーも今四半期中にコンポーネントを追加する見込みだという。
この新コンポーネントは通信用チップと無線チップの2つで構成されており、1万ユニットの大量出荷時では1コンポーネントあたり25ドルで販売される。
同社は802.11a/b/gの統合コンポーネントもスケジュール通り準備を進めており、今年前半に発売できる見込みだ、とJohnsonは述べている。
スケジュール通りに進んでいないのは、次世代Penitum MノートPC用プロセッサ(コード名「Dothan」)だ。Dothanは回路設計を変更するため、もともと2月半ばとされていた出荷予定が、2004年第2四半期に延期された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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