「ワイヤレスLAN構築の複雑さを解消」:東京エレクトロンより新製品

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年01月13日 16時13分
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 東京エレクトロンは13日、米AirFlow NetworksのワイヤレスLAN製品の国内販売を開始すると発表した。同社コンピュータ・ネットワークBUジェネラルマネージャーの天野勝之氏は、競合の多いワイヤレスLAN市場においてAirFlowの製品は他社と差別化が計れるものだとし、「業界トップシェアを目指す」と強気だ。

 ワイヤレスLANは、すでに家庭での利用を中心に広まっているが、同社コンピュータ・ネットワークBU第一営業統括グループ統括リーダーの林英樹氏は、2006年に同市場が300億円近くまで成長するだろうという調査結果を引き合いに出し、「今年あたりからエンタープライズ分野でのワイヤレスLAN市場が本格的に立ち上がるだろう」と語る。

東京エレクトロン コンピュータ・ネットワークBU第一営業統括グループ統括リーダー、林英樹氏

 林氏によると、これまでエンタープライズレベルでのワイヤレスLAN導入で課題となっていたのは主に2つ。まず1つめが十分なセキュリティを確保する技術がなかったことだが、これはIEEE 802.1xをはじめとする各規格の標準化が進むにつれ、解決の方向に向かっているという。もう1つの課題が、多数のユーザーをカバーするために複数のアクセスポイントが必要となり、その際に干渉問題を避けるために設置位置のプランニングなどに手間やコストがかかっていたことだ。これについては、各ベンダーでアクセスポイントの配備位置を決めるソフトウェア製品を提供するといったことが行われていたが、精度や環境の変化への柔軟な対応といった面で完全な問題解決にはつながらなかったという。

 この2つめの課題を解決するのがAirFlowの製品だと林氏。同社製品は、同一チャネルにおける無線周波数(RF)の干渉を避ける独自のメカニズムを持ち、アクセスポイントの位置決めにおける制約が大幅に緩和できることが特徴だという。「ワイヤレスLANの構築には、チャネルの仕様でオーバーラップが発生しないよう、RFをうまく管理するなど専門的な知識が必要だった。しかしAirFlowの製品を利用すれば専門家がいなくともワイヤレスLANの構築が可能だ」(林氏)

 エンタープライズ向けワイヤレスLAN製品は、同社以外にもシスコシステムズ、日本シンボルテクノロジー、米Trapeze Networksなどが提供しているが、このように構築の際の複雑さを軽減する機能を備えた製品は同社製品が初めてだという。「RF調査など複雑な作業が不要となり、ワイヤレスLANのインストールを数分で行うことが可能となる。これにより、TCOが劇的に削減できる」と林氏は述べる。

 同製品のターゲットとなる市場は、大学、研究所、民間企業などエンタープライズネットワーク市場全般およびIP携帯電話市場。東京エレクトロンでは今後3年間で20億円以上の売上げを見込んでいるというが、「これは達成可能な範囲の数字。IP携帯電話市場の立ち上がりが早ければ、これ以上の数字が期待できるだろう」(林氏)としている。

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