「今年中に30万台」--東芝、0.85インチの超小型ハードディスクで強気

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 ラスベガス発--いまのところ、東芝には超小型ハードディスクのプロトタイプがあるだけだが、2004年末までには20万〜30万台を生産したいと、同社幹部が語った。

 今週ラスベガスで開かれているConsumer Electronics Show(CES)で、東芝のストレージデバイス部門は、直径が0.85インチという超小型ハードディスクの、2GBおよび4GBモデルを公開している。同製品は、現在日立や米Corniceが製造しているものよりも、わずかにサイズが小さい。

 Secure Digital(SD)カードとほぼ同等の大きさのこのハードディスクは、そのサイズから、携帯電話やMP3プレーヤー、デジタルカメラ、そしてビデオカメラにも、大容量のストレージをもたらすと見られていると、東芝ストレージ部門のマーケティング担当バイスプレジデント、Maciek Brzeskiは説明した。

 現在、この種の電子機器ではフラッシュメモリを利用する場合が多い。1ビットあたりの単価でみると、実はフラッシュメモリのほうが値段が高いが、たとえば256MBなど記憶容量が少ないものが多く、その分ハードディスク製品に比べて手頃な値段になっている。

 こうした製品が成功するかどうかは、生産台数の多寡にかかっている。各メーカーとも、価格を下げるために、かなり早いペースで生産量を増やすことになると、Brzeskiは述べている。東芝では、まだ同ドライブの価格を決めていないが、他の超小型ドライブと同等の価格になりそうだ。なお、音楽プレーヤーに搭載されているハードディスクの価格は、1台220ドルから250ドルとなっている。

   IBMは、1990年代に1インチのハードディスクを発表したことがある。だが、こうした超小型ディスクが製品に搭載される例としては、最新版のiPod(iPod mini)などが初めてとなる。

 「このハードディスクが成功するためには、大量に売れなければならない」とBrzeskiは述べ、東芝では2004年末までに30万台程度を生産・販売したいと考えていると付け加えた。

 だが、これまでの経験から、小さなサイズのハードディスクがよく売れることは証明済みだ。東芝は、競合他社に先駆けて1.8インチのハードディスクを出したメーカーだが、実はそうなった裏側には、東芝以外はどこもこの市場に参入したがらなかったという事情がある。

 「他社はみな、『やってみなよ』と言いながら、後ろにさがって成り行きを見ている感じだった」(Brzeski)

 ところが、ふたを開けてみると、AppleがiPodに1.8インチのハードディスクを採用し、一気にヒット商品となった。

 「iPodは、2.5インチサイズのハードディスクを内蔵する他社のMP3プレーヤーと比べて、倍以上の値段がついていたが、それでもよく売れた」(Brzeski)

 それ以来、東芝は300万台以上の1.8インチドライブを出荷している。この小型ドライブは、アジア地域の小型ノートPC製品にも組み込まれていると、Brzeskiはいう。

 間もなく登場する0.85インチドライブ(名称未定)は、3分の1オンス以下という軽さで、わずか32×24mm四方のサイズになると、Brzeskiは説明する。なお、厚さは2GB版が3.3mm、4GB版は5mmになるという。

 Brzeskiによると、新ハードディスクは通常のハードディスクに比べてサイズこそ小さいものの、壊れにくくなっているという。同氏は、その理由を説明するのに、シンバルとコインの喩えを持ち出し、サイズが大きいために、コインよりもシンバルのほうがずっと大きく振動すると述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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