米Microsoftは6日(米国時間)、Mac向けOfficeの最新バージョンの提供に向けて準備を進めており、その他にもMac向け製品を提供する計画があることを明らかにした。
Microsoftによると、同社は今年半ばにも、Mac向けOfficeの最新版となるOffice 2004を発売する計画だという。Microsoftのマーケティングディレクター、Tim McDonoughはインタビューに応じ、今後発表するOffice製品のMac版も開発作業に入っていると述べた。
同社はOfficeの最新版に加え、Virtual PCの最新版も発表する。Virtual PCは、Mac上でWindowsプログラムを動かすことができるソフトウェアだが、x86プロセッサの動きをエミュレートするために動作は遅くなる。最新版となるVirtual PC 7では、AppleのG5プロセッサとの互換性を実現するほか、現在Microsoftが明らかにしていない機能も追加される。
Microsoftによると、最新版のOfficeとVirtual PCの価格は、前のバージョンと変わらないという。Microsoftは2003年、Mac向けOfficeの価格を100ドル値下げし、現在399ドルで提供している(スタンダード版)。Virtual PCを含んだプロフェッショナル版のMac向けOffice Xは、499ドルで提供されている。
Office 2004の最大の特徴の1つとして、新しいプロジェクトビューという機能がある。これは、電子メール、連絡先、スケジュール、Office文書や他のファイルなど、さまざまなアイテムをグループ化できるものだ。また、このほか、Wordでメモを取る新しい方法もあり、Word内にある文書とは別の欄で、メモの作成、編集、表示などのツールを利用することができる。
メモ機能をWordに組み込むにあたって、MicrosoftはWindowsの場合とは異なるアプローチを採っている。Windowsでは、この目的のために、OneNoteという独立したプログラムがつくられた。
Office 2004の追加機能は、音声録音機能やメモ帳にリンクを付加する機能など、OneNoteと類似したものだ。Mac向けOffice 2004の機能を利用してメモ帳で作成された文書は、Windowsで動くOffice 2003で読み込むことができるが、MacユーザーがOneNoteで作成されたファイルを読むための類似の手段はない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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