米Microsoftは、Microsoft Exchangeサーバに保存された社内電子メールやカレンダー情報へのアクセスを可能にすることで、Mac OS Xユーザーのかねてからの要望を実現した。
この新機能は、Mac版Microsoft Officeに含まれる電子メール/カレンダー/アドレス帳プログラムである「Entourage」の無償アップグレードの一部として、米国時間8月4日に公開された。
Microsoftでは、今年2月に、このようなアップグレードを今年夏中に実現すると約束していた。Mac OS XユーザーはMac OS Xがデビューした2年以上前から、Exchangeのサポートを求めていた。
この待望のアップグレードは、AppleがMac OS Xの次期バージョンである「Panther」で、Exchangeをサポートするといわれるなかでの登場となる。Macファンのための「Think Secret」サイトによると、Pantherの最新のベータ版にはAppleオリジナルの「アドレスブック」プログラムを使ってExchangeサーバ内の情報にアクセスできるようにする機能があるという。同サイトによると、PantherではApple独自の電子メールプログラムである「Mail」からのExchange電子メールのサポートが強化されているという。
Apple関係者は、Pantherに搭載される可能性のあるExchangeの機能について一切コメントを控えているが、同社はPantherの重要な目標としてWindowsとの互換性向上を謳っている。
Mac OS Xの登場以来、Appleは自社のマシンをWindowsネットワークに適合させようと機能を追加してきたが、Exchangeへアクセスできなかったことが法人Macユーザーの多くに重大な欠点だとみなされてきた。
同社デベロッパーリレーション担当バイスプレジデントのRon Okamotoは、「Exchangeのサポートはカスタマーが遠い昔から待ち望んでいたものだ。これが当社の顧客にとって有用であることは分かっている。ビジネス分野にとっても、また教育分野にとっても重要なものだ」と語った。
一方、Snerdwareという小さな新興企業は先週、MacユーザーがAppleのアドレスブック使用時にExchangeサーバの社内ディレクトリにアクセスできるようにする無償プログラムをリリースした。
Snerdwareの「AddressX」は企業の連絡先一覧である「Global Address List」へのアクセス機能を提供するものの、個人用の連絡先一覧にはアクセスできない。Snerdwareは基本的に個人運営だとする同社CEOのJacob Swedは、Exchangeサーバに格納されたカレンダー情報にAppleのiCalプログラムからアクセスできるようにする「Groupcal」というプログラムのテストも行っているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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