マイクロソフト、信用金庫の取引先中小企業を支援するポータルサイト

 マイクロソフト(マイケル・ローディング社長)は1月6日、信金東京共同事務センター事業組合(小川善久理事長)および、NTTデータ(浜口友一社長)と協力し、信用金庫の取引先中小企業に向けに展開するビジネスポータルサイト「しんきん経革広場」の提供を開始した。

 金融機関では、03年3月金融庁から発表された「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」への対応として、中小企業の再生と地域経済の活性化を図るための各種取組みを求められており、今回のポータルサイト提供は、その対応を支援するもの。これによって、ポータルサイトを通じた各信用金庫の取引先企業とのさらなる関係強化を図っていく。

 「しんきん経革広場」は、信金東京共同事務センター事業組合に加盟する65信用金庫のうち、サービス利用を希望する信用金庫の取引先企業(約110万先)に対して、ITを活用した支援を行い、地域金融機関による融資ビジネスの活性化、「リレーションシップバンキングの機能強化」を実現する中小企業向け経営支援サイト。マイクロソフトの運営するビジネスポータルサイト「経革広場」のコンテンツ、プラットフォームを利用し、NTTデータによって構築した。

 具体的には、信金東京共同事務センター事業組合に加盟する65信用金庫それぞれが独自性を発揮し、利用者にサービスを提供していく。各信用金庫のWebサイトを閲覧した中小企業の利用者は、各信用金庫独自の「しんきん経革広場」に誘導されるようになる。

 同サービスの利用を希望する信用金庫には、1月6日から順次、独自「しんきん経革広場」の提供を開始する予定。各信用金庫は、独自の「しんきん経革広場」を導入することで、取引先企業にITを通した経営支援という付加価値を提供でき、またビジネスマッチング機能を通して、物や資金の流動性を高め、融資の活性化も期待することができる。

 また、各信用金庫の取引先企業は、全国の企業とのビジネスチャンスを拡げ、仕事の新規獲得や新たな仕入先を見つけコスト削減を図れるほか、地元の商店街の商品をWebを利用して全国に売ることも可能になる。

 なお、NTTデータは、「経革広場」の機能を利用する信用金庫およびその取引先に対して、インターネットを利用したサービスを提供し、マイクロソフトでは、取引先企業とのより有用な関係作りを支援していく。

マイクロソフト
NTTデータ
「しんきん経革広場」

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