マイクロソフト、中小企業向けビジネスポータルの地方自治体展開を開始

WebBCN (コンピュータ・ニュース社)2003年04月04日 10時08分

 マイクロソフト(阿多親市社長)は4月3日、中堅・中小規模企業を対象に情報やサービスを提供するビジネスポータルサイト「経革広場」の地方自治体展開を開始すると発表した。年内に10の自治体での実現を目指す。

 「経革広場」は、同社が01年から推進している「全国IT推進計画」の一環として、02年12月から開始したポータルサイト。経営革新をする企業の集まるポータルサイトとして、「ITの活用により中堅・中小規模企業の経営革新を行う」をテーマに、「取引拡大」、「資金調達」、「経営情報」に関する情報とサービスを参加パートナー企業35社(03年3月現在)とともに提供している。

 従来は、同社が運営するポータルサイトに対し、各種サービスを提供する形態をとってきたが、今後は、これに並行して、各地方自治体に向けて「地方自治体展開」を開始することにした。具体的には、ビジネスポータルサイトの提 供をマイクロソフトが行い、運営は各地方の地場のパートナーが行う。また、地方独自の行政やサービスなどの情報提供は各地方自治体が行っていく。

 今回、その手始めとして、岡山市からの支援を得て7月から「岡山経革広場」を開始する。同市では、独自に保有する光ファイバー網「情報水道」を中心に、学校、企業、家庭の情報化を推進しており、「岡山経革広場」の開設は、同市の先進的情報政策に賛同したことによるもの。

 ユーザーインターフェイスも独自に改良し、岡山市を中心とした地場の企業に特化した内容を提供していく。開始当初は、電気工事業を始めとする設備業の情報提供を中心に展開していく予定で、運営は、電気工事業向けに岡山を中 心に展開しているシステムベンダーであるシステムズナカシマ(本社・岡山市、中島義雄社長)が担当する。

 サービスの内容としては、「マーケットプレイス」、「製品カタログサービス」、「部品カタログサービス」、「助成金検索申請サービス」、「税務Q&A」、「経営情報」を予定。今後、市内に在籍する中小企業に無償でビジネス情報サービスを提供し、市内を始め、他の市や県との取引拡大を支援していく方針。

マイクロソフト
「経革広場」

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